表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

明日世界が終わるなら

作者: ゑ兎




世界が終わる。

そんなくだらないことを1度は考えたことがあるかもしれない。

もしかしたら誰もそんなことを考えたことは無いかもしれない。

それでも世界は確実に終わる。



今日の世界では観測技術が格段に上がっている。

天体観測、気象観測、地質観測。

その恩恵によって未来視まで出来るようになった。

未来視、とは言っても分かることは自然によるものくらいだ。

地震がいつ起きるとか、それくらいのもの。

初めは興味の的となっていた「未来視学」だったが、時が経つにつれて世論は徐々に静かになっていった。


そんな中、ある1つの「未来」が観測された。



世界の終末。



どうしてそんな未来になったのかは分からない。

どうやって世界が終わるのかも分からない。

それでも「世界が終わる」という事実は皆の心に深く刻み込まれた。



**********



世の中は終末を迎えようとしていた。

世界は明日終わるらしい。

テレビでは、残された時間を有意義に過ごすよう繰り返し伝えられた。

その、残された時間というのは定かにはなっていない。

今日が終わると、日付を跨ぐように突然終わるのかもしれないし、明日1日が終わる頃に自然と起こるのかもしれない。

それは今は誰にも分からない。



残された時間を有意義に使う。

例えば、

最後くらいどこかに行ってみるのもいいかもしれない。

新たな出会いがあるかもしれない。

なにか新しいことに挑戦してみるのも悪くないかもしれない。

意外な趣味が見つかるかもしれない。

高価な物を買ったり、豪華な食事をするのも楽しいかもしれない。

愛する人と1日過ごす人もいるかもしれない。

上手くいっている人も、そうでない人も、相手の良いところに改めて気付くかもしれない。



色々な人がいればその人の数だけ過ごし方がある。

けれど、それでも世界は明日終わる。

何をしてみても明日以降はやってくることは無い。

いくら願ってみても運命を変えることは出来ない。




あなたは明日世界が終わるとしたら、最後に何を願いますか。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ