ペアで探索
まだまだ投稿します。遅執なので少しずつ書いてこれです。
はい!ということで光クンとペアになりました。
そして、一階の探索を今から行います。
未華ちゃんチームは二階の探索です。
全く違う展開に頭が痛い。なぜこうなったのか。
それにこんな探索方法じゃなかったはずなのに。1階or2階を選択して選んだ階を皆で手分けして捜索なっていたはず。私達二人だけで1階を見るとか広すぎ‼
ちなみに1階or2階を選択するときに先に1階を選ぶと私は頭と体がバラバラになって発見されるエンドになる…。
選択肢が変わるだけで死亡なんて怖っ‼
少し話しは変わるけどミツル先輩は転生者なのかも知れない…。
だって色々ストーリのフラグへし折ってるし。
でも、聞いてみてもきっと素直に答えてくれなさそう。
そして、確かめるには勇気がいる。
ミツル先輩にまず自分から乙女ゲームの話をしなきゃだし…。
もし"はぁ?"って反応されたら頭がヤバイ子認定だよね…。
ヤバイ子と認定されれば休み明けにはみんなが知るところになる。
ちなみにみんなとは全校生徒を指す。
我が放送部は学校内で有名な人ばかり所属している。
部員は、8人しかいないがイケメン美女(みんな一癖ある)メンバー達である。
…私を抜かしてね。だから余計に目立つんだよね。
入部当初はイジメにあいました。
なんでって普通だから。
凡人凡庸な見た目。しいて言えば150㎝の小さな身長と市松人形のような髪型がトレードマーク。
入部したら親しみをこめてなるべく部員同士は名前で呼ぶという部活ルールも要因の一つなんじゃないかなと思う。
ミツル先輩は、身近な人にしか名前で呼ぶの許さないし…。
あっ光クンだけ同学年の私たちを名前で呼んでない。未華ちゃんは奥田姉。私のことはオイとかお前かな?…友好度が低いんです。
話が変わっちゃったから元にもどすけど、とりあえずいじめの主犯の子達をミツル先輩+他数名?(誰かは不明)で吊し上げて潰してもらってからは全くなくなりました。
めっちゃくっちゃ怖かった。ガクブルです。
何がって泣きながら謝ってくる子達の後ろでとても楽しそうなミツル先輩が。
先輩がニコニコ笑いながらそれだけ?って言った瞬間そこにいた子達全員が土下座しました。
本当は部活を辞めようかと思ったけどミツル先輩の無言の圧力で言い出せそのまま今にいたる。
まぁそんなわけで色々問題が起きやすい放送部に入るにはオーディションがかけられる。
不純な動機の入部希望が多数でそのままだと後々、三角関係やら修羅場やらの人間関係で部が機能しなくなるのだ。特に女の子が。
なのでまず、入部希望を出す。
その後、書類審査があって面談がある。
書類審査で半分以下にされて面談で数人に絞られそのメンバーだけが入部できるのだ。
何処の一流会社だと言いたい。
私と未華ちゃんは、友達に誘われて応募した。
なんとなく未華ちゃんは選ばれるんだろうなって思ってたけど。
だって学年で一番可愛いしね。
友達5人希望してみんな面談までいったのでそんなに書類審査は厳しくないんだと思う。
面談内容は様々で入部動機を聞かれたり好きなタイプや趣味、放送部や部員をどう思うかや特技を見せろや笑わせてみろというように一人一人違っていた。
私の場合は、一発芸をみせろというものだった。
今は卒業していないが当時三年生のイケメン部長とミツル先輩、あと誰か覚えてないけど何人かいてすごく緊張していたことを覚えている。
言われた時、早く何かして見せないといけないとすごく焦った。焦りまくった私が思い出したのは偶然昨日見ていたアニメの決めポーズ。
"☆☆に代わってお仕置きよ!"
某戦士の決めセリフもポーズも真剣に本気でバッチリ決めました。
一瞬しーんとなったあと、爆笑されました。
今ではしっかり黒歴史になってます。
知らない人にまでからかわれてこの世から消えたかった時期もありました。
ちなみに未華ちゃんは、特技を見せろということで円周率の暗記を一分間披露したそうです。
なんだかんだ思ってるうちに一階廊下の端にたどり着いたみたい。
光クンが懐中電灯を持って前を歩いてくれています。
後ろに私がいれば幽霊が背中からドッキリ⭐こんにちはの確率が減るからだとか言われました。
さっき隣に歩いてたら怒られました。私も怖いのに。
ちなみに光クンは可愛い容姿のせいで小さい頃は、イジメやからかいの対象になっていたらしい。
それがこのままではいけないと、少林寺を習ってイジメをしてきたヤツを一人ずつボコボコに返り討ちしたのが小学生高学年の時。
それから、売られた喧嘩は全て買い続け連勝記録はいまだ更新中であるらしい。
これをヒカル伝説と言われ影では"狂熊"という名がついている。
変な方言は、小さい頃北陸や関西方面に引っ越して住んでいた名残だそうだ。
ちなみに、放送部の入部のきっかけはミツル先輩の強引な勧誘によって。
どんな手段をとられたのかは未だに誰も知らない。
…聞かないほうがいいような気もする。
「…まぁ、ここから順番に見て回ろうや。」
「ちょっと待って‼」
ドアノブに手をかけた光クンに待ったをかける。
ゲームでは色々な場所でイベントはあったけど序盤では廊下の移動中に何かが襲ってくるとかはなかった…はず…?
少しでもゲームの事を思い出してから先に進みたいので光クンとの会話を試みるよ!
実は入部して1年一緒な部活にいたけどほとんど話した記憶はないんだよね。
同級生だけどクラスも違うし狂熊だしとりあえず怖そうだし。
「なんや?」
「光クンはさっきの化け物がここにいたらどうするの?先輩達を探すならアレをどうにかしないと行けないと思うんだけど…」
私の記憶からするとアレは2階に固定されているしここにいないけど!…確かね。
「そんなん、アレがお前を狙っとる隙に先輩らを探せばいいんじゃね?」
「えっ!私が囮になるの!?」
「そうや!お前しだいやし全力で引き付けながら上手く逃げろや。」
「先輩達がいたらどうするの?」
「一緒に部屋から逃げる。」
「先輩達がいなかったら?」
「逃げるだけやろ?何バカな事を言っとるん。」
「私ずっと危ないじゃん!そんな役イヤだよ!」
「うるせっ!化け物が出るかもしれんのに大声出すなや!」
「…光クンのほうがうるさいよ?」
自分は安全圏にいるって…ズルい‼
もしかして、何かあったら一人でここから逃げる気だなっ!
「そんな事言うならもし、幽霊が出てきて光クンに向かっていっても絶対に助けてあげないから。」
「はぁ‼?ふざけんなよ‼」
「だってイヤな事を押し付けるから。私だって怖いのに!」
「わぁったよ!アレが出たら俺が幽霊が出たらお前が対処するっつーことでいいな?」
「いやいや、アレ以外の化け物の担当をお願いします。」
アレは2階しか出ないんです(たぶん)!
「はぁ?そんなんめっちゃこっちのがひどいやん。」
「私、戦闘の経験値0なんで。喧嘩なれして強い光クンよろしくお願いします。もし、万が一見捨てたりしたらミツル先輩に言いつけます。」
「…チッ!しゃーねなー…あぁ~めんどくせっ…」
私だって好きでこっちにいるんじゃないんだからね。
こっちだって面倒くさいさっ。
…未華ちゃん達はどうしてるだろ?
仲良しルンルンな感じだと思う…変わってほしい!
「じゃ、行くからな」
そう言いながら光クンはドアを開けた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
森戸七海
服装:ジャケット Tシャツ デニム スニーカー
装備:ペンライト
持ち物:メモ張 ペン ハンカチ ティッシュ ペンライト
内山光
服装:デニムツナギ(風神雷神の刺繍入り) 尖った靴
装備:懐中電灯
持ち物:???
読んで頂きましてありがとうございます!