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モブだって生き残りたい!  作者: 前川ユキ子
18/27

謎解き解決?

いつも読んで頂きありがとうございます!

また、怒られても嫌なので静かに光クンの後ろにあるボタンを見てみる。

さっき私がレンガが動くと言った所はポッカリと縦20㎝横30㎝奥行き20㎝ほどの空間が出来ていた。

テーブルとは配列が違うけど同じ記号がありその下に0000と数字が並んでいる。数字の下には更にボタンがある。

これはよくある正解の数字を入れるとアイテムが出てきたり隠し部屋があったりするパターンのような気がします。


「この下のボタンで数字が代わるんですけど色々押してみたんですが何も起こりませんでした。」


海斗クンはヒッソリと耳のそばで教えてくれた。

やっぱりね。きっと光クンの今解いてる事がわかればきっと数字もわかる気がする…。

というか海斗クンが近すぎて吐息が耳にかかってムズムズするんですけど。

少し離れてくれないですかね?


突然、光クンがバッと立ち上がったと思うと棚に向かっていった。

びっくりしたぁ…急に立ち上がらないでよね!


そのまま棚へ行くとどんどんお酒を出していく光クン。

何か思い付いたのかな?

まぁ、これで光クンがいなくなった分スペースが空いて見やすくなった。


「これ押してみても大丈夫かな?」


ちょっと海斗クンから距離をとって振り向いて聞いてみる。


「…大丈夫ですよ。さっきから何回か押してますが何も起きませんでしたし。」


では、ためしに押してみようかな。

うーん…こんなのは普通だったら誕生日とか記念日にしたりするけど…。

そんなのわからないし…悩むなぁ…。

よし、これでいってみよ!


8314


ピッ‼ガッチャン‼

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ‼


いきなり変な音がしたかと思うと目の前の壁が動き出した。

びっくりして思わず海斗クンにしがみつく。

ボタンがあった壁がエレベーターのように上がっていき行き完全に上がりきると下に降りる階段が出てきた。

呆然と海斗クンと見ていると騒ぎに気がついた光クンがやって来た。


「なんの音や‼なんかあったんか⁉…ってなんじゃこれ‼??」


「七海先輩がボタンを押したら…階段が出てきました。」


「…なんかめっちゃ怪しい階段やな。まぁ、いいわ。それもやけどさっきのこれ解けてんて‼そしたら意味ありげな数字がわかったんや‼」


…なんか嫌な予感しかしないのは気のせいであってほしい。


「それでどんな数字になったの?」


「8314って数字やっ‼」


「「………」」


黙り混む私と海斗クン。

やっぱりね‼その数字だと思いました‼

…さっきの私カムバーック‼押さないで3分待って‼

微妙な私達の雰囲気に気がつかず話を進める光クン。


「あのな、あの記号と漢字は全部酒のメーカーと酒の名前やってん!それで酒瓶の裏に数字書いてある事思い出して見てみたらもろドンピシャよ!しかもな、8314をポケベルに置き換えると"ユエ"になるげんぞ‼すごくね??」


ソウデスネースゴイデスー

私も適当にユエとかケイをポケベル変換して入れてみたらよくない?的な発想でボタンを押しました…。

てか、マジクソゲーじゃない?

乙女ゲームって子供もするしお酒が苦手な人もいるのにお酒がヒントであのスマホ時代にポケベル変換とか絶対にわかんないし‼


「なんや?もっと驚けや‼てか、敬って労えや‼めっちゃ考えたんやぞ。なんでそんなに辛気くさいんや。」


「そそそんな事はないですよ?驚いて言葉が出ないだけだから‼ねぇ‼海斗クン⁉」


「そうです。先輩が以外にも頑張って解いてくれたことに驚きと感動に襲われていただけですよ?流石先輩です。」


人の事言えないけど海斗くん棒読み過ぎるよ…。

気持ちが全くちっとも入ってない!

ほら、光クンが納得がいかないって顔してるじゃん‼


「……。つーか、なんでソコに下に続く道が出来とるんや?」


「え⁉ほら、さっき海斗クンが触ってた所を適当になんか触ってたら壁が上がっていったんだよ‼これ本当‼」


…なんか光クンの眼光が鋭くなった気がする…。


「…ほぉ~…。で、なんて入れたんや?」


「え??何がでしょうか??」


「数字や。海斗が見つけたのに数字選ぶやつあったやろが。ちゃーんと聞こえてたんやからな。なんて入れたか教えろや。…嘘はつくなや??」


う。怖いよーーー‼

どうしたらいいのこれ‼

本当の事を言っても絶対怒られるし、嘘ついてもバレて怒られるパターンでしょコレ‼

助けて海斗クン…って目をつぶっていらっしゃる!

見てないフリというか見捨てられましたかね!!??

これはもう…


「…すみませんでしたぁーーーーー‼」


海斗クンから離れて角度90度の礼を綺麗にして全力で謝る!

…土下座は必殺奥義なので最後までとっておきます。


「…ほぉ~、綺麗な礼やな。で、数字は?」


…意地悪だ。わかっているくせに言わせようとしてる。


「…8314…です…」


「なんやて?声が小さくて聞こえんなぁ?」


「だから、8314って言ってるじゃん!」


つい、イラっとしてやけ気味に答えてしまった。

しまったと思っても後の祭り…。


「はぁ?なにを逆切れしとるん?こっちがキレたいんやけど?マジでふざけんなや?」


オラオラやるんかコラぁって言う目で見てます。


「だから謝ってるじゃん…。」


「謝って済んだら警察いらんわ。」


下からのぞきこむようにして睨まれて動けない私。

…どうしろってゆーのさっ!


「先輩、落ち着いて。こうなったらどうしようもないじゃないですか。七海先輩も悪気があったわけじゃないですし。」


睨み付けていた顔を海斗クンに向ける光クン。


「あのなぁ…なんなんやさっきから海斗。コイツの味方ばっかりしやがって。つーか、俺が怒ってる原因作ってるのコイツが悪いんやぞ?マジで腹立つわ…。」


海斗クンが仲裁に入る事で更に光クンの機嫌は悪くなった…。

というか、一触即発な雰囲気…。


「本当にごめん!私に出来ることならなんでも言っ「七海先輩‼」」


私の言葉をかき消すように海斗クンが大きな声を出した。

えっ?と海斗クンを見ると焦ってるし光クンは目がキラーンとして面白そうにしてます。

…私もしかして自爆行為しちゃった?


「…へぇ~。今、なんでもって言ったよなぁ?」


「…えーと…言ったかな?」


「はぁ?…言ったよな?」


「ハイ…。イイマシタ。」


睨み付けられながら確認されたら今更違いますとは言えない…。

認めるしかないじゃないか‼

光クンは、人の悪い顔をしてなんか考えてるし海斗クンはアチャーって顔をしてる。

今更ながら後悔中。

そうしていると思いつたように光クンが意地悪そうな顔をして私達を見た。


「…じゃあ、次の日曜空けとけや。映画見に行くしお前のおごりでな。」


「…お金だけ渡せって事だよね?」


光クンとお出掛けなんて難易度高いです。

てか、他にも何かありそうだし面倒なんで出来るならお断りしたい。


「はぁ?お前も見に行くに決まっとるやろ。…さっきからのお前の行動を映画見に行くだけでチャラにしてやるって言ってるやぞ?安いやろが。」


…本当に映画を見るだけならいいけどさ…。

まぁ他に無理難題を言われるよりもましかも?


「…光先輩、オレも一緒にいいですよね?」


「お前は駄目や。なんでかってわかっとるやろ?俺を蔑ろにした報いや。」


憮然とする海斗クンにヒヒヒッと意地悪く笑う光クン。


「…本当に見に行くだけだよね?それで許してくれるなら行くよ。」


「よっしゃ。決まったな。詳しいスケジュールは後で言うし。…絶対に逃げんなや?」


…映画見に行くだけなのになんか逃げ出したくなるような事でもあるの?

めっちゃ不安もりもりなんですけど‼


「まぁ、この話の続きはここを出てからやな…。つーことで、下に行ってみるか?」


「「はぁ⁉」」


急な話の展開に私と海斗クンの声がハモった。

いやいや、あきらかに怪しいよね。ヤバいよね。怖いよね‼

地下に続く先に絶対何かあるよ!


「光先輩…ここはちょっと何かありそうですしまず他の部屋を見てからにしませんか?」


さっきの事があるので控えめに海斗クンが提案をする。

そうそう‼私も同意‼

1階を調べ終わってからでも遅くないよ‼


「そっちこそ何を言ってるん?怪しそうやから行くんやろが。なんもないとこ探しても無駄や無駄。」


そう言いながら手を振って地下に行くことを譲らない光クン。


「…でもさ、何にもお化けや幽霊の対処方法とかわかってないのに下に行って何かあったらどうするの?やばいよ‼」


私の事はチラッとだけ見て無視して海斗クンに向き直る光クン。

…ひどい!


「お前は黙っとれ。…海斗お前はいいんか?さっき本には地下にはたぶん人を閉じ込めるためのもんがあるって書いてあってんぞ。もしかしたらそこに奥田姉が「そうなれば地下を調べるしか道はありませんね。さぁ、さっさと行きましょう‼」」


「…かぶせてしゃべるなや…」


やばいやばい‼これ本当に地下にいくの??

なんの前情報も無いのに無謀だよ⁉


「海ト「七海先輩行きましょう!ねぇちゃんが待ってます‼」


…まだ未華ちゃん達がいるかどうかわかんないよ?

決意に満ちた目で地下に続く階段を見る海斗クンになぜか目をギラっとさせてながらソワソワしている光クン…。

もう決定ですね…。

やってらんない‼



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

森戸七海 不安

服装:ジャケット Tシャツ デニム スニーカー

装備:ペンライト

持ち物:メモ張 ペン ハンカチ ティッシュ ペンライト 塩(手のひらサイズ)残り半分 塩の小包×10


内山光 興奮

服装:デニムツナギ(風神雷神の刺繍入り)尖った靴

装備:懐中電灯

持ち物:味塩(詰め替え用) メリケンサック小(威力小) 携帯催涙スプレー ポケベル アイスピック(カバー付き) ペン メモ一頁


奥田海斗 焦り

服装:パーカー Tシャツ チノパン スニーカー

装備:懐中電灯 ポシエット

持ち物:ペン メモ張 ティッシュ ポケベル ボイスレコーダー 使い捨てカメラ 味塩(瓶)残り2/3 塩の小包×5




ちなみに暗号のお酒


漢字→酒造メーカー

記号→酒の読みに入る記号


○ 白鶴 まる

● サントリー 黒丸

△ 千福 三角

☆ 白瀧 星の上善如水


お酒がわからない方すみません…。











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読んで頂きありがとうございました

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