表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブだって生き残りたい!  作者: 前川ユキ子
11/27

移動

「んじゃ、次行こうぜ。」


光クンが食堂に通じるドアを開けようとドアをガチャガチャさせているが全く開く様子がない。

そういえばさっきバリケード作ったなぁと思い出しながら、なにも言わず静かに見守ります。

味塩の恨みです。食べ物?の恨みは怖いんだぞ。


「チッ!なんで開かんげんてっ!」


イラついた光クンがドアをおもいっきり蹴った。


ガダガターーン!カランカラン…


向こうの部屋でたぶん机に積んでいたイスだと思うけど落ちる音が響いた。

ここでようやく気がついた光クン。


「……お前わかっとって言わんかったんか?」


「なんの事?私も今思い出したよー。そーいえばさっきドアの前に机やイスを積み上げたから開かないんだねー。納得!」


我ながら棒読みで心がこもっていないけどそれは仕方ない。


「けっ!まぁいいわ。付いてこいや。」


そう言いながら廊下へ繋がるドアに向かう。

実は杏先輩が消えてからもずっと開けっ放しだったりする。

だってさ、もし閉めようとドアに近づいていってバァっ!って出てきたら怖いじゃん。

…開いててよかった。もし、閉まってたら絶対に私が開ける役にになってたと思う。


光クンは、顔だけドアから出して廊下の様子を見ていたが玄関側を見た瞬間ドアを閉めた。


「どうしたの?」


「なんか、廊下におったっ…!」


「えっ!なんかって何!?」


「わからん‼でも、人っぽいのがおったっ‼」


「なんで閉めちゃうの‼閉じ込められちゃうじゃん‼」


「廊下に出ても殺られるかもしれやろーがっ‼」


「どうしよぅ……」


「とりあえず俺がドア押さえとるしお前なんとかして向こうのドア開けろや!」


「わかった…けど、どうやって!?」


「そんなん知るかっ!自分で考えろやボケ!」


コンコン


ドアをノックする音でピタッと会話が止まる。

とっさにポッケのフォークでドアの隙間に刺して開かないよう固定した。


ガチャガチャガチャガチャ


向こうの誰かがドアを開けようとしてドアノブを回している。

フォークのお陰でドアが開く様子はないけどいつまた通り抜けてこっちに来るかわからない。


「どうにかしてこっちのドア開けるぞ!」


「わかった!同時にドアに体当たりしてみよっ!」


「「いっせーのーせっ!!!」」


向こうからイスなどの落ちる音がして少しドアが開くようになった。


「よっしゃ!もう一回や‼」


「うん!」


「「いっせーのーせっ!!!!!!!」」


向こうからガラガラと音がしてドアが開いた!


「あっちから廊下の出るぞ!塩準備しとけやっ!」


「うん!了解ですっ!」


光クンが食堂のドアまであと数メートルという所でドアの所に人影がっ‼







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

森戸七海

服装:ジャケット Tシャツ デニム スニーカー

装備:なし

持ち物:メモ張 ペン ハンカチ ティッシュ ペンライト 味塩(詰め替え用)


内山光

服装:デニムツナギ(風神雷神の刺繍入り)尖った靴

装備:なし

持ち物:味塩(瓶) 味塩(詰め替え用) メリケンサック小(威力小) 携帯催涙スプレー ポケベル 懐中電灯









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ