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第1話 嫌なこと忘れよう!
あ~あ、学校なんかなくなっちゃえばいいのにな~。
だって、辛いんだもん。
意識したのに持ってくるもの忘れたり、先生に怒られたり、授業は長いし、友達は忙しそうで一緒に遊びに行くこともないし、退屈。
今は私、中学2年生だけど、勉強は苦手だしそもそもしたくない!どうやったら暗記ができるんだろうって。将来役に立つか分からないものを覚えたって仕方ないよ!
友達は受験だ、受験だと言っているけれど、仮に受験に受かっても高校で勉強だらけ、大学では就職活動、挙句の果てには数十年も働かなきゃいけないなんていや!
でも本当は暗記ができる友達が羨ましいな。私も暗記上手だったらいいのに。
この地球に私が住んでもいい世界ではないのかなって思うと悲しくなる。
空は青くてきれいだな。いっそのこと、こことは違う世界に行って、皆と遊んでみたいな~。
そう思いながら寂しく学校の帰り道を歩くと思わず体が動かなくなっちゃった。
目の前に巨大なトラックが突然見えて、その後真っ黒で、何が何だかわからなかったの。