表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サボテンとクリームコロッケ -二重らせん-  作者: 十七夜
6:三角関係/高3秋
30/60

一樹の想い人

赤間は、シャツの胸元から素肌に手を触れた。

鍛えられた胸筋の感触を味わう。


「ということは。大樹にいろいろされたのも、一樹には大事な思い出になってるんだ?」

「…………大樹には言うなよ」

「ほんとは、俺よりも大樹に抱かれたい?」

「──おまえとすると、こうやって、何もかもあいつの前で暴かれそうで怖かったんだ。でも、あいつがいなければ、問題ない。おまえには、ぜんぶ曝してしまえる」

「高校生の、ガキの前で、ぜんぶ?」


笑って問い返せば、赤間の頭を抱いていた手が、シーツの上に投げ出された。


「あんな、ノーミソがとろけそうな真似しておいて、意地悪言うなよ。俺だって、サッカー以外はほとんど何にも知らないガキとおんなじなんだから」

「かわいがってあげる」

「──けど、次はちゃんと俺に抱かせてくれよ、優児」

「え? 抱きたかったの?」

「大樹が言ってただろ。おまえは、やられてるときの方が、素で……」


一樹と視線が絡む。


「素で、よろこんでる。俺だって男だから、できれば、よろこばせてやりたいんだ。大樹は、おまえにきもちよくしてもらう方に夢中みたいだから、いまいちだろ?」

「ふふ。大樹を実験台にしてるのもたのしいよ。あんなに女の子をきゃーきゃー言わせてるくせにね。あんなとこ見たら、みんな卒倒するんじゃない?」

「優児にしか見せねーよ」

「ここにきて、いっしょに見てるくせに」

「俺にはあんな顔、見せねーからな」

「ふふっ。やり方、おしえてあげようか? 自分でやってみる?」

「いい。自分でやってたら、われを忘れて興奮しちまう。俺じゃ、あんなきもち良くはしてやれない」

「俺も──大好きなひとが相手だと、われを忘れちゃうのかなー。だったら、他のひとでいくら試したって、あんまり意味ないよね」

「どうかな。優児だったら、理性が勝つのかもしれねーけど」

「いつかマコをこの手で抱けるのなら、百万回だって練習しときたいよ」

「うん。いつか、な」

「ムリって言ってよ」

「ムリじゃねーよ。だから、今は、俺で練習してな。練習台だろうが、実験台だろうが、いくらでもなってやるから」


さら、と髪を撫でる手に誘われて、キスをする。

一樹の胸に抱かれて眠りに落ちたのは、それから二時間も後のことだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ