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ある日、俺は軽い気持ちで何かと契約してしまいました…………(-_-)/  作者: ハイレン・ガーシュエシオン
とある説では、彼は兵器開発者だったと言われている
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阿木先生って、何者なんだ

2014/10/04 投稿

 才能というものは、産まれた際に天から与えられた、とされる遺伝子のパターンである。別に宗教徒でもない俺は、万能神で唯一の神を信じているわけでもなく、世界は神が運用していると本気で思っている節もない。文化祭の前半を見ている限りでは、才能とは努力の差であり、どれだけ効率良く努力しているのかが重要だと思う。

「主催者が最高得点記録してどうすんだよ」

「祐希と和佳と涼子も、同点だったと思うけどね」

「この様子だと、第二生徒会の面々は午後も忙しそうだな」

 文化祭の第二生徒会の催し物である魔法技能選手権は、勝ち残ってしまうと午後の次の種目に出なくてならない。

「今のうちに、文化祭を見に行った方がいいよ、祐希」

「未知の魔法を見ていたほうが、有意義な時間の使い方だ」

 明らかに差はある。しかし俺にとって未知であることには変わりない。どうせなら、今から新しい魔法をそこらにいる人に、教えてもらいたい。

 現在、本校のグラウンドでは魔法が使用されている。別途観衆の目から隠す必要があるのかと思っていたのだが、別に魔法を一般人の前で使っていけないわけではない。風里家の令嬢がそういうんだから、そうなんだろう。

「私ね、やりたいことは自分でするべきだと思うの」

 誰に言っていたのかは知れない。

 文化祭の他の催し物を全く知ることなく、適当に持参した食事を食べた頃、ルール説明を兼ねたエキシビションマッチが始まった。

「阿木先生って、何者なんだ」

「顧問の先生っていう話ですよね」

「その通りです、青山さん。礼音が風里家と中町さんの本家、両家の魔法推進派が、最も実力を認める魔法使いだとするならば、阿木寿恵子は両家が魔法使いの中で、最も実力を信頼している存在だと言えます。阿木先生は風里家の魔法研究者の一人ですので」

「エキシビションマッチだし、本気で戦わないだろうけど、実際のところはどうなんだ?」

「私の知る限りでは、礼音を打ち負かすほどの実力はありません。前にも言った気がしますが、愛崎礼音という魔法使いに勝つ。つまりそれは、本家の常識を覆すことに他なりません。…………ですが、私はあなたに期待しています」

 俺に彼女の期待に応えられる自信はない。直接対決ということになれば、あの驚異的な身体能力と魔法センスを前に、為す術があるのかどうかも怪しい。

「終わったな」

 見ていた限りでは、グラウンドの大半を目視可能な閉鎖空間の囲って、その中で魔法を使った直接対決を行う。魔法または物理的な攻撃を許可し、意識がない状態に陥る、骨折以上の負傷を負った時、対戦相手が棄権した場合に試合は終了だ。だが基本的に、対戦者同士の判断に任せられるようだ。

 絶対に事故る気がするが……誰もが軽い擦り傷、その程度で済めば良いと本気で思う。

片手間に書いてしまいましたが、特に問題ない……です?

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