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ある日、俺は軽い気持ちで何かと契約してしまいました…………(-_-)/  作者: ハイレン・ガーシュエシオン
とある説では、彼は兵器開発者だったと言われている
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ちょっと考え事を、ね

2014/09/27 投稿

 どうも俺は何でも知っていると思われているのか、もしくは行き当たりばったりで発言しないと、そう何時からか認識されていたようだった。

「魔法を一から創るのと同じなんじゃないのかな」

 俺の言った推論はあくまで状況を整理して問題点を見つけただけに過ぎず、ここからどんな方法で問題を解決するのかには触れていない。つまりは方法を思いつかなければ全く意味がない。

「簡単に新時代の魔法は、確立できないってことだろ」

 そんな停滞した状況だったが、その後は案を互いに出し合ったものの進展はなかった。多くの仮説や推論は、証明をする方法が全く不透明だった。

 時間もいい時間になった頃、あまり話に入れない青山さんが勝手に議事録を作っていたことが判明し、見てみると恐ろしいほどのわかりやすさに目を疑った。

「こんな特技が青山さんに会ったのか」

 滅多に書く機会に遭遇しないと思うが、その時には大いに参考にしよう。

「これを見て気づいたけど、今日はやけに静かだな」

「私のこと?」

 平常時に顔に本当の感情を全く出さず謎に包まれている愛崎だが、いつもはそれなりに意見も言っており、決して事の流れを静観するタイプではない。

「ちょっと考え事を、ね」

 何を考えていたのかについては、あえて追求しなかった。ここでするべきでない内容である可能性がもあるからだ。

 青山八千作成の議事録は、第二生徒会部の活動日誌に予備資料として付属することになった。実は結構な量の予備資料が愛崎の手によって作成されていたので、専用のスペースが新しく設置されたばかりだ。別に今更増えたところで保存場所に困ることはないだろう。

 しばらくして解散し自宅に戻った俺は早速研究に取り掛かった。

「そうさ、よく考えたらいい方法がある」

 ただメールで文章を送るだけでは、起動式を書いた紙を相手に渡すだけに過ぎない。やってみないとわからないが、ここに使用者の意思を作ることが出来れば魔法が発動するかも知れない。

「えぇっと、コンピューターウイルスっと」

 こういう関連の知識がなかったので、とりあえずネットで検索してみる。よくわからないが、マルウェアとかいうやつの一種らしい。しばらく読んでみたが…………なるほど、わからん。

「お、これは」

 たまたま見たサイトに、メールを開くと自動的に実行されるやつが紹介されていた。これならできそうな気がすると思って作り方を検索してみたが、俺には非常に難しいようで、結果的に無理であった。

「てか、よく考えたら犯罪じゃねぇか…………」

よく考えずに行動していると、ふと問題的に気づいたりしますよね

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