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Magicians Useful Tring Online  作者: 桐ヶ谷 雅輝
エピソード零 終わりを迎える冒険
4/27

嵐の狩り

「今日で最後か・・・」


ふと呟いた剣狼の方を向いたら少し寂しげだった。


「別に明日から正式版じゃねぇか。」

「いや…この武器達やスキルもまた集め直しかと思うとな」

「そいやお前のはボスのLA(ラストアタック)ボーナス素材を使ったんだっけ?」

「あぁ。だから少し名残惜しくてな」


研二はあまり物に感情移入しないタイプだから

俺は素直に驚いた。


「なんていうか…今まで戦ってきた仲間とはぐれるみたいな気持ちなんだよ。」



俺にはそこまで武器に対して感情移入してないが、気持ちは分かるので少し間を置いて応えた。



「なら今日は思う存分使ってやれ!後腐れなくな!」


そう言うと研二は少し考えた様子だったが、

いつもの剣狼戻った。

「そうだな!今日は暴れるぜぇ!」


その後はあっという間だった。

青猪は突進しかしないので、俺が引きつけてる間に剣狼が|《炎の銃弾》《ファイアバレット》を眉間にぶちこんで1匹目。


次に横に飛びながら杖で足をかけ、こけてる所を|《闇の鎌》《ダークサイズ》で首を刈り取り2匹目。


この間3秒。

「いや~やっぱこの辺りは詠唱短縮(スペルカット)魔法のおかげで

意識するだけで攻撃出来る雑魚魔法でもいけるから楽だわ」

「まったくだな。今度話しながら出来るか実験するか?(笑)」

「それ面白そうだな(笑)」

順調にいって一時間で500ほど倒し・・・たかった。

倒したかったというのは、数は多いがリポップが遅いのが特徴で

最高でも200が限界なのだ。

俺たちは3時間ほどで切り上げた。


「今日は助かったわ~明日からまた初期装備で頑張れよ」

「お前こそ死に戻りするなよな~」


左手の人差し指と中指を立てて、下に振り下ろす。そーすると本人にしか見えない透明の(ウィンドウ)が現れる。


何か操作するような動作をして、身体が光に包まれ消えていった。

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