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Magicians Useful Tring Online  作者: 桐ヶ谷 雅輝
エピソード零 終わりを迎える冒険
3/27

剣狼と青猪

「わりぃ相棒。遅れたわ」

「本当に悪いと思ってるのかよ?」

微塵(みじん)も思っていない!」

「相変わらず素直だなお前は」

そこで俺は一つため息をつくハァ


この不謹慎な男は剣狼、リアルじゃ高杉研二という。


俺の待ち合わせ相手であり、このゲームに招待した張本人でもあるのだ。


ゲーマー部では、ちょくちょくこのようにお互いをゲームに誘いあっているのだ。

ゲーマー部は俺が部長で、こいつが副部長。


正確には、サークル責任者だけど気にしちゃ負けだぜ☆


根っからのゲーマーしか集まらないのが悩みだ。新人ゲーマー募集中です。


赤みのかかった杖のような木製の棒に青色のロープをまとってそれなりのオーラを

醸し出している。


「それじゃ約束通りに青猪(ブルーホッグ)を狩ろうぜ」

「調子良い奴だなほんと」


俺は心の中で呆れていたが実力は

認めているのだ。


剣狼はこのゲームでは珍しいスタイルをとっている。魔法があるのにめっちゃ近づくのだ。癖が強く他のプレイヤーは苦労するのになんなくプレイしていた。


剣が出るファンタジー系にいたせいか、やはり

近距離を得意としていて、属性は主に火や闇などのごり押し系である。


極めつけはPSが生み出した火と闇属性を

同時に発動する《漆黒の火炎》はたちがわるい。

半径15mなんて地獄絵図だぞまったく。


そんなこいつに今疑問が湧いている。

「なんで青猪なんて狩るんだ?」

「別に理由なんてないけど?」


確かに青猪は肉などは旨いし、皮は立派な素材に使える。

だがわざわざ攻略組の俺らが狩る相手ではない。

むしろ最初の(モンスター)だから初心者(ニューピー)が狩るべきだ。


「何か考えてるんだろ?いつもの奴らでβ終わる前にパーティか?」

「・・・お前はなんでも分かるよな」

「お前が単純なだけだよ」


どうやらいつもの仲間(パーティーメンバー)でβ版が終わる前に大騒ぎするらしい。


「まぁ そうゆう事なら手伝おうじゃないか」


もっとも、さっき紹介したで広範囲技(地獄絵図)で一撃だが

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