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Magicians Useful Tring Online  作者: 桐ヶ谷 雅輝
エピソード壱 新たな冒険と仲間
26/27

前座と本編

朝から吹っ飛んだ俺は朝からラリ○ーマでも放っているのかと問いたくなる1限目の技術を乗り切ったとこだ。何あれリンとかカリウムとか理科じゃねぇか農家になんかならないよくそ。

俺が睡魔に負けそうにあくびしていると、俺を呼ぶ声がした。

「朝からヤバそうだな相棒よ」

「んあっ研二か、何の用だ?」

「お前こそMUTOのメニュー見なかったのかよ」

「ん?何か変更点でもあったか?」

「おいおいしっかりしてくれよ部長。βに無いもんが色々追加されてたじゃねぇか」

「そうだったのか、昨日はドタバタしていてさ。何が変わったんだ?」


昨日は、女性に振り回されっぱなしだったからな。β版からの変更点を探す余裕がなかったのは自称ゲーマーとして恥ずべき事態だ。


「今のところは、掲示板みたいな情報交換チャットが出来たことが一番だな。他には、Mobの強さの修整やダンジョンのマップ変更ってとこだな」

「ちょっと待て、今のところはって言ったか?」

「おう。なんかメニューにrivalてタグが増えてたんだけど次のアップデートまで非公開とかあってよ」

「ライバル...決闘でもすんのかね?」

「そこは俺にも何とも。早速掲示板で色々噂が飛び交ってたぞ」

「これは早く帰ってやらなきゃだな」

「その通り!」

「んじゃそろそろ次の授業始まるし後でな」

「寝るんじゃねーぞー」


その後は、退屈な授業を順調に乗りきり、お昼休みに研二と購買部に来ていた。


「まぁお前もいるわな」

「あ、お兄ちゃん!」

俺が弁当を作らなかったので当然だが妹も来ていた。既に確保してるし。


「よくこの中買えたなお前」

「うん、なんか通ろうとしたら皆譲ってくれたの」

購買部の前は組体操を彷彿させる壁もとい人の山が形成されている。これが毎日なのだから購買部のおばちゃんはかなりの手練れに違いない。


「この人数で品切れは起こさないんだから凄いよな」

「それに余りすぎてる訳でもないらしいからな」

「まさか....一種のマインドコントロールを行っているのでは?」

「相棒よ流石にそれは飛躍しすぎやろ」

「と、とにかく俺たちも突撃するぞ」


そうして俺たちは戦地に向かって走り出した。

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