探索開始
『まぁギルドのことは後として、この後どうする?俺は迷宮探索してくるけど』
今こっちの世界は夜だから時刻的には16時位か?早くこっちの時間に慣れないと。
『僕はもう一度迷宮行ってお宝探し続けるつもりだよ。もう少し深い所にも行きたいし』
迷宮は地下に進んで行くので、地下のフロアが高いほど、迷宮も何層かに別れているのだ。確かβ時代は一フロア目は4層に別れていたはずだ。
『んじゃ俺はマッピングでひと稼ぎしようかな』
マップは、行ったところない場所は黒く表示され、そこを歩くことで曲がり角や地形などが記入されていくのだ。なのでマップデータなどで一商売しようと思えば冒険者がわんさか集まるのだ。危険だけど。
『それなら迷宮まで一緒に行きましょうか』
『それもそうだな』
てなわけで俺たち二人はまた迷宮に行くため、西門を目指した。西門を出て15分程で迷宮の入り口が見えてきた。15分という近さの割にモンスターが多かった。氷の壁作って閉じこめたけどさ。
迷宮の入り口は昔の某RPGで宝の地図だかなんだかを見てる時だけ見える、洞穴みたいなあの絵と同じだ。だけど天空に花嫁はいないし、星空を守ったりする天使もいない。
迷宮に入った後、別れた俺はさっき来た時にマッピングしていない方角を探す。
『にしても無駄に広いよな。立体迷路顔負けだな』
マップをよく見ると、2000年代初期によく遊園地とかにあった立体迷路に近い構造になっていた。今はVRで立体迷路アプリとかある時代と考えると技術の進歩に感謝感激雨あられ。
古いネタは置いといて、迷宮の南側を目指す。
迷宮内は右折左折はもちろんの事、階段を上ったり下ったり、分岐路だったりとスゴい有り様だった。もう、立体迷路というか蟻の巣状態だな…
時間はそろそろ17時半と夜が更け始めた頃合だ、夜限定モンスターとかいないといいけど。
先ほど見つけた休憩エリアで休みたいのだが…
『…場所ドコだっけ?』
実は俺地理が苦手です。マップ分かりにくいよーナビアプリ欲しい。涙目になりかけながら、あっちをウロウロこっちをウロウロ。マップ分かりにくい上にモンスターで軽く混乱するから現在地も把握してるのか微妙な状態。
気がついたら謎の来たこと無い小部屋に。
『分岐の反対側は部屋だったのか。お、宝箱みっけ』
宝箱見つけたは良いけどミミックに遭遇したばっかだからな…怖いな…
『こんな時の雷魔法と氷魔法!』
実はチキンだからめっちゃ応用するよ俺。いや、魔法のレベル上げにもなるし。決して悪いことではない。
『まず、電流を空中に漂わせ、鉄格子風に配置します』
脳内BGMはカップラーメンが出来る時間でパパッと出来る簡単料理を教えるあの番組で。
『念の為に左手にはつららを持っておきましょう』
そろそろ準備も終盤!BGMも終盤!
『後は雷格子 (今命名)に右手が当たらないようにしながら宝箱をタッチ!』
すると何という事でしょう。宝箱が独りでに開き始めたではありませんか!
宝箱の中に鋭利な牙は無く、あるのはスゴそうなオーラを纏ったローブのみ。
『当たり箱ktkr!!』
トラップじゃない普通の宝箱を当たり箱と皆は呼んでいる。当たりの確率の方が上なのにね。
『アイテム名は…《ゴブリンのローブ》か…』
《ゴブリンのローブ》
防御力+6、火耐性強化、AGI+1
『何かオーラあると持ったら火耐性かよ…てかAGIなんてステータスあったかな?』
メニューを開き、ステータス画面を見ると左端の方にポツンと肩身が狭そうに存在した。
『STRは攻撃力や持ち物制限増加、INTがMP増加が妥当な所か。他にもあるな』
他のゲームのデータを参照している。まぁRPGあるあるだよね。
『VITはHP、DEXは命中率か?AGIは素速さだろうな。命中重視だからDEXにポイント振っておこう』
気がつかなかったが、3Lvになって2ポイント持っていた。1Lvは無かったのだろう。2振って命中率がほんの少ししか増してないのが気になるが…
『俺は素速さはあまり意識しないから、Akaneにあげるか、売ってギルドの資金だな』
まぁおそらくあげると思いますが。別に好きとかじゃないからな?おい誰だプレゼントヒューヒューとか言ってる奴は今すぐ感電させてやる。
DarkKnightの今回のパワーアップと現状
Lv3 HP315 (±0)
MP107 (+0)
STR1 (±0)
INT1 (±0)
VIT1 (±0)
DEX3(+2)
AGI1 (±0)
SPあまり0
魔力の才能Lv2、水魔法Lv3→氷魔法Lv1 雷魔法Lv1、状態異常強化Lv1
MLPあまり1
やっと十六夜も気がついたみたいですねSPの存在に。ちなみに十六夜の説明は全部あってるのが意外だね。その調子で勉強も頑張れば成績上がるのに(´・ω・)