ファーストレッスン
二人でハンバーガーをかじりつきながら、お互いを知るため改めて自己紹介する事にした。
『そーえばアカネは何でなにも知らないこのゲームやり始めたの?』モグモグ
『えっと…お姉ちゃんがやるとか言ってたから僕も…こっそり』ハムハム
『お姉さんとは冒険はしないの?』ズー
『元から僕はFPSが好きだから』ゴクゴク
『へぇ~意外だな。そんな可愛いのに』
『はわっ?!い、いきなり何言ってんの?!』
『え?嫌だった?褒めたつもりだったんだけど』
何が嫌だったのだろう。女子なんて妹位しか話さないから知らない間に地雷踏んだか?
『あんた…普段もそんな事言ってるの?』
『ごめんそんな事ってどんな事?』
『はぁ…もういいわ。そうえばあなた何歳?いちお敬語とかあるから』
ヤバい怖いよ…何がダメだったんだ俺のコミュ力あげたいな。
『リアルの事聞くかよ普通…中二なりたてだけど』
『え、同い年だったの?!』
『それは驚きだわw』
『まぁいいけど…あ、もしかしてここが宿?』
『そうだよ。外見はあれだけど中はしっかりしてるぜ』
そこにあるのは木造30年はありそうな建物だった。
『とりあえず話しの続きは後でな。宿の登録済ませないと』
『先行頼むわ』
『んじゃちょっとやってるから見てろよな』
その1、カウンターでNPCに話しかけ、一泊いくらか聞く。
『すいません。ここ一泊いくらですか?』
『20Gです』
その2、現実での1日はこっちでの1日半なので時間を計算する。
『じゃ三日で』
『それでは40Gです。ここにサインして下さい』
その3、出される紙にプレイヤーネームと好きな部屋番を書いて、お金と一緒に提出する。
『それでは鍵をどうぞ』
一通り終わったので、アカネの所に戻る。
『今の見てたか?』
『えぇ。でもあなた何でわざわざGをコインにして渡したの?』
『あぁそれならいちいち窓開くの面倒だからだけど?』
お金は窓以外にコインにして渡す事が出来る。
『アナタらしいね…』
『早くやって来いよ。とりあえず2日はとれよ』
『分かったよ』
ベンチで座って待っているのもあれなので、新しい魔法の候補を探していたら戻ってきたので、中断する事にした。
『上手くとれたか?』
『えぇ。それよりあなた本当に中二なの?』
『嘘つく利点があるのかよ』
『いや、小学生かと思ってたから…』
『なめてんの?ねぇなめてるの?!』
ちょくちょくからかってくる奴だ。ツッコミが疲れる。
『冗談よ。それより一つ気になっていたんだけど良いかな?』
『俺に答えられることならどうぞ』
『あなたは…何でこのゲームやってるの?』
『あ~お前友達誘ってなかったんだよな。俺は友達や家族に誘われてβからずっと、な』
『じゃ…ギルドとか入ってるの?』
『ギルド作るのに金がいるから今はないけどいずれ作るさ』
『なら…入れて貰えないかな?』
『それは俺たちのギルド…まぁ今はサークルなんだけど、それに入るってことか?』
『うん…僕私立だからあまり参加出来ないけど』
なんか運良いな今日。誘いたかったからちょうど良いぜ。
『参加云々は置いといて、俺たちはゲーマーの集まり。てことになってるけど問題ない?』
ゲーマー部だからそれなりにね…
『それなら大丈夫。他のゲームで二つ名貰っちゃってるから…』
『それはスゴいね…』
『まぁとにかく!僕花園の勉強あるからあまり出来ないよ?』
『え、花園って…花園学園の事か!?』
『あ…まぁいいか。それがどうかしたの?』
『いや、俺目の前の荒野学院だよ』
意外や意外。学校がお隣さんでしたとさ。
神のイタズラですかね(笑)
『そんなこともあるのね…神様はよく分からないわ』
『俺もだよ…』
『まぁとにかく我がサークル。《ゲーマー部》へようこそ!』
『なるほど…ゲーマーの集まりってそーゆー事ね…』
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ゲーマー部人数 5人
DarkKnightの現状
Lv4
HP315 (+15)
MP107 (+7)
STR1 (±0)
INT1 (±0)
VIT1 (±0)
DEX1 (±0)
AGI1 (±0)
SPあまり2
魔力の才能Lv2、水魔法Lv1→氷魔法Lv1
雷魔法Lv1、状態異常強化Lv1
MLPあまり1
βにはなかったSPの導入にまだ気づいていない十六夜。