久しぶりの出陣
ボア平原に入ってすぐ魔法を取り忘れていたのを思い出した。
『俺まだ魔法選んでなかったからちょっと待って貰っていい?』
『仕方ないわね』 『早くしちまえ相棒』
二人にせかされつつ待って貰って、魔法取得メニューを開いた。
最初は【魔力の才能】というMPが手に入るしか出来ない魔法しかない。しかしMPがこれと一部の装備、後は高位の魔法でしか上げれないから大変だ。
始めた時は魔法を覚えるためのMLPというものが5あって、一つの魔法を覚えるのに1~5使う。覚えたあとは使い込んでLvアップしていくと効果が上がるのだ。
β時代と同じ水と雷。後は状態異常強化か、こんなのあったかな?面白そうだから取っておこ。状態異常強化が2必要だったから後1か。何選ぼうかな~後回しにするか。
『ありがと、もういいよ』
そして俺たち三人は奥の方に向かった。
十数匹の青猪や紅鳥を倒してLvが上がった頃、俺は今まで疑問だった事を聞いてみた。
『そーえば渚さんは何で俺だと分かったの?』
『私記憶力良いから』
『え、どうゆうこと?』
『あなたの顔を覚えたって事よ。まるっきり一緒だったからすぐ分かったわ』
『それ君が言えるのかい?』
『私は私、あなたはあなたよ』
苦笑しながら言い返したらなんだが機嫌をそこねたっぽい。女子は苦手だ。
『おい相棒、ちょっといいか?』
数歩離れた場所で研二が呼んでいる。なんだろういったい。
研二の元に行くといきなり肩を組んできて、隣にしか聞こえない声量で話しかけてきた。
(お前いったいあの時何話したんだよ?)
(大したことは話してないよ。ゲームの話しか)
(じゃあなんでお前の顔を覚えてるんだよ)
(そこは問題なのか?!)
『二人とも、私そろそろ用事あるから帰っても良いかしら?』
『あ、うん大丈夫だよ』
『それじゃまた今度…その前にフレンド登録とサークル招待してちょうだい。』
『あ、そうだった。了解了解』
僕はフレンド登録のメッセージを如月さんとついでに研二に送った後にメアドを貰い、【ゲーマー部】の招待メッセージを送った。研二もフレンド登録してるようだ。
『にしても…ゲーマー部ってあなた達らしいわね』
『あはは、そりゃどうま』
『俺らはゲームが楽しければいいのさ』
『ふーん。あっそ。それじゃあね』
その言葉を最後に如月さんのアバターは消え去った。
『それじゃ今日は解散するか』
『そうだな。またな研二』
『相棒もまたな』
こうしてゲーマー部は一度別行動になった。
その後、ゲーマー部勧誘のために攻略wakiを開いたらログアウトは宿屋でしか出来ないのを知り、如月さんがどうして消えたのか気になったがwakiに答えがあり、最初から、最後に寄った街に帰る【帰還魔法】という魔法を全員覚えてることを知り、納得した。
とりあえずサークルとかギルド募集の欄に書き込んでおいた。まだ1時半だしレベリングしますかね。
そうして俺はまたMUTOの世界に行くことにした。
次回十六夜のソロプレイをとくとみよ!