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Magicians Useful Tring Online  作者: 桐ヶ谷 雅輝
エピソード壱 新たな冒険と仲間
13/27

サービス開始と初期装備

さっきサークル仲間と約束があると言ったが、あれは半分嘘だ。何故ならサークルは俺含め二名、もう一人は同じクラスなのだ。


まさにリア友の集まりなのだ。女性ゲーマー大募集中です。そんなところに二人の女性が来たのだ。テンションMAXだぜ(・∀・)


おっともう開始10分前か。トイレも済ましたし、エアコンで程良い温度だ。

ソフトを本体に差し込んで置き、俺は先に《セカンドワールド》に行く。


このセカンドワールドにはどんなゲームをしていても、自分だけに聞こえるアラームを設置出来るのだ。


今日は母親が町内会の集まりに、父親は会社の慰労会に参加しているので帰りが遅くなるのだ。だから俺が作るしかないのだ。焔に作らせたら…想像だけで鳥肌が。


アラームを20時にセットしてメニューを開く。クライシスのゲームは殆どが人差し指と中指を揃えて振り下ろすだけだ。

そうすると光る画面が現れるのだ。それを(ウィンドウ)と呼ぶ。


片方の手に限定しないのは利き手の関係による配慮だそうだ。


メニューから本体にセットしてあるソフトにログイン出来るようになっているので俺は一つのアイコンを見つめていた。


そのアイコンは魔術師のようなローブを羽織った男女がドラゴンと戦っている絵だ。ゲームの表紙も飾っているこの絵は、今はモノクロ一色になっている。


これは、何かの理由でソフトが使えない時だ。正式サービスまで後5分ほどあるのでそのせいだろう。


残り一分まで周りのビルなど景色を見て後はアイコンを凝視。一秒も遅れないためである。


にしても最近は徹夜が多かったからな。少し眠いかも。

あくびをした瞬間、12:00が訪れた。しかしあくびのせいで反応が遅れてしまった。


『んわっ(やばっ)』

あくびで声が女みたいになっていたのは秘密だ。

ログインして、まずキャラ作成だ。βのデータ引き継ぎを選び、新たな画面が出る。時間がもったいないので顔はリアルのを使うとして、名前を今度こそDark Knightにする。最初の魔法は後で決めるを選んでレッツゴー!


最初の街に出るとすでに数十人いた。確かソフトが初回10万本+ビーター(β版経験者)はβ時代に使っていたもので良いので合計11万人がいる。その中で数十人なら早い方だろう。


一番のりを目指した俺としては少し悲しい結果だが、難なく行けたしよしとしよう。普通ならサーバーがイかれても良いのに。きっとサーバー拡張でもしたのだろうか。


『おっとそんな事より移動しなくては』

俺はドンドン現れる人の波の中、待ち合わせ場所に移動を開始した。


最初の街(ラグナロクパーティー)ソロ(一人旅)でもパーティー(仲間と冒険)でも攻略出来るようになっている。


東部は青猪や紅鳥など肉を落とす言わば〖食えるモンスター〗が出る【ボア平原】

西部はスライムやゴブリンなど怪物系の出る薄暗い【地下迷宮(ダンジョン)

ちなみにここに先の層へ行くボス部屋があるので適正Lvが高めだ。

北部は【白霧の森】という名前通り霧がスゴくて、白蛇や灰蝙蝠が出て血を吸いに噛みついてくる。

南部は海があり、水中都市があると聞くが専用の魔法がいるので行った者は少ない。噂では、魚人や海月などがいるらしい。


だいたいが色のつくモンスターで東→北→西と人が流れていく。南は完全に物好きエリアだ。


まぁ俺たちは定石通りに東から攻略していくつもりだが。

『パーティー募集中です!後二人!』

『縛りプレイでダンジョン行こうぜ!』

『お前一人で行って来いよ(笑)俺たちはデスペナいやだし』

『月華乱舞はボス部屋探しで早く次行くぞ!』


あちらこちらで声がする。もうギルドらしき集団もある。βでもあったのだろうかな。


待ち合わせの東門についたが人が多いわゲーム内での名前は知らないわでボロボロである。


しかも男は青の、女は赤のローブで全員初期装備だから顔でしか見分けがつかない。


とりあえず研二を探すか。

研二にメッセージを送ろうとしたら

『おう相棒ここにいたのか』 

『やぁ研二いいところにきた』

ここからが本番スタート!

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