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Magicians Useful Tring Online  作者: 桐ヶ谷 雅輝
エピソード壱 新たな冒険と仲間
11/27

入学式と新学級

また少し長めになってしまった…



翌朝。まだ抜けない喪失感の中、中学校へと自転車で向かった。


『はぁ…後少しだったのになぁ。』

『おいおい。ため息なんかついてどうした相棒?』


学校の裏手にある駐輪場に自転車を停めていたら、相棒の研二が気がついたら隣に同じように停めていた。


『なんだ、研二じゃないか。』

『なんだよ~その冷たい反応は!』

『いや、新しい学校生活そうそうお前かと思ったらな…』

『俺は何かいけないことでもしたのか?!』

『別になにも?んじゃ俺先行くわ』

『ぅおい!少し待てよ!』



今日は入学式で新たに二、三年となった先輩が後輩一年生を歓迎する日なのだ。


入学式が終わったら校長が少し挨拶をして二、三年も新しいクラスに向かう。


別にMUTOの正式サービス開始は12時からだ。

俺らが帰って昼飯を食べ終えた後でも余裕のよっちゃんである。


今は入学式の準備をしている。もっともたいていのことは昨日終わらしたが。


しかし、当日にしか出来ない準備のためにこんな朝七時から俺達は学校に来ている。

おかげで俺は昨日の件もいれて朝からイライラしている。


『は~い去年一年だった奴しゅーごー』


『おい研二!もう集合かかってるから急げ!』

『先行くなよ相棒!ちょっと待ってくれや!』


追いついた研二と俺は先生を囲んでる集団に混じった。

『んじゃお前ら~入学式の看板を運ぶ奴と道の清掃、飾り付け奴とやってきた一年生に渡すためのワッペン運ぶ奴にテキトーに別れてくれ』

『『『『『は~い』』』』』


『おい相棒、どうするよ?俺は看板に行くぜ』

『俺は楽そうな道の清掃でもしてるよ』

見事に別れた元一年生を先生達が連れて行った。


『んじゃ正門から体育館までのこのルートを掃除してくれ~』

『清掃道具はこれしかないから余った奴は私とついてきて飾り付けだ』


先生と一緒は嫌なのでダッシュでほうきを拾いあげた。その後、数十人が残ってそれ以外が飾り付けに向かった。


二、三年生の活躍により好調に事は進み、八時頃には新一年生も来始めた。


掃除を終えて解放された俺は散歩していた。


『新一年生はこのワッペンを胸につけてくださ~い』『は、はい!』

あちらこちらにバラの小さいワッペンを配る先輩方と緊張しまくりながらワッペンを受け取る一年生が見られる。


『いや~今日で俺達も先輩かぁ相棒よ』

『まったくだな研二。てお前いつからそこに?!』

『やだな相棒。さっきから一緒にいるじゃないか』

『そうなの?!』


研二はゲームの中でもリアルでも神出鬼没なのだ。心臓に悪いったらありゃしない。


『まぁ入学式まで時間があるし、二人でふらつこうや』

『別にいいけど…』


その後、二人でふらついていたら時間がアッという間に過ぎてもうすぐ遅刻するところだった。

急いで座席に着き、落ち着きを取り戻していると、入学式が始まった。


『え~これより入学式を始めます。新入生起立!!!!』

俺は、この後どうなったか覚えていない。正確に言えば知らない。


『おい相棒。妹の晴れ姿は見れたか?』

『すまん研二。よく分からないが入学式はどうなった?』

『相棒お前まさか寝てたのか?さっき終わったじゃないか』


…やはりか。自分でも(もしかしたら)とか思っていたりしてたのだがまさか当たるとは…


『どうやらそうみたいだ』

『相棒ドンマイやな、妹の晴れ姿見れずに』

『まぁそこは親の撮った動画に期待するよ。』

今日は俺の妹。焔がこの学園に来る日だったのだ。しかし昨日のボス戦のショックと寝不足が響いたんだろう。


『そーするこったな。それよりクラス表見に行こうぜ?今年は同級だと良いんだけどな』

『俺は別が良いけどな』

『またそれかよ?!俺は何かしたか?!』

『いや、お前と一緒だと昔からうるさいからさ』

『確かにそうだけどよぉ…』

『早く見に行こうぜ。移動しなきゃだし』

『おう…』


テンション下がり気味の研二を見てついフいてしまったのは内緒だ。


クラス表の前はスゴい人だった。二年生は250人ほどいたはずだから、あの量にも納得だ。


結果として今年は研二と同じクラスになった。全部で7クラスあって1組だ。


クラスの奴もがらの良い奴が多くて助かった。

例えば俺の左前の席でこの学園で知らないことはないと噂される情報屋の珠澄ヶ浜紗智(すずがはまさち)

その手で数多のリア充を爆破してきた通称|《闇の青春の申し子》《カップルブレイカー》こと沖之鳥迅介(おきのとりじんすけ)

などなど個性豊かでフレンドリーな奴らが集まっていた。


ただ一人、見たこともない赤髪の生徒を除いて。

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