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Magicians Useful Tring Online  作者: 桐ヶ谷 雅輝
エピソード零 終わりを迎える冒険
10/27

タイムリミットと喪失感

ボス戦書いていたら文字数が4桁にいってしまいました…


長文頑張って読んで下さい、すいません。


ちなみに2000文字だよ。

妹が《グリフォン》を三体ほど呼び出して噛みつかせたり、周りを飛んで注意をひいたりしてる。しかし、

グリフォンは元々体力が低めの召喚獣の中でも比較的低い方の部類なのだ。


水魔法は氷も使えて《氷の錐》や《雷の手裏剣》などを使って攻撃しているのだがなかなかHPが減らず…

さらに気がついたら最後のグリフォンがやられているし。


奴はHPが二割減ったか減ってないか。て所かよ…長期戦を見込まないとな。

元から人数少なかったし仕方ないか。


焔は、グリフォンの次に《ケンタウロス》を召喚して戦力を強化しようとしてくれている。

正直ありがたいけど…


この少人数だとあまり意味がない悲しさ…

さっきから《水の鎌》や《雷の狼》などで脚を刈ったり、腕に噛みついたりしてるのだけど…

もうあれから一時間以上経つのにな…それなのに。理不尽が具現化したみたいだな。

あ、二割と言えば…


『そろそろ転移来るぞ!母さん魔法用意!』

『分かったわよ~。速度魔法!』


俺達が魔法でスピードがあがったのを実感しつつボスが三割ほど

喰らったところで奴が姿を消した。いや、転移した。

『真ん中に集まれ!』


そう叫んだ後、俺は俺が作った電水魔法一の攻撃範囲を持つ|《電旋水》《でんせんすい》の用意を始めた。


こいつは《渦潮》に《雷の茨》を絡めつけた物で、グルグル回る水の周りを光る茨が覆っているのをイメージしてくれ。雷の茨には、命中した敵の移動速度を下げる効果があるのだ。

そして、渦潮はターゲット捕捉機能があるのだ。つまり見失ったらこれを使えば良い!!


『十六夜、いっきまーす!』

魔法を発動させると、左後ろに向かって行った。


『そっちか!』『父さんも行くぞ~!!!!』

振り向いたら父さんが電旋水を追いかけながら何か呟いていた。おそらく魔法詠唱だろう。


『地の神よ。我にその偉大なる力を貸し、天を貫く山を与えたまえ。|《山の槍》!!!!《ランスマウンテン》』


ある程度の魔法は《詠唱短縮》で意識のみで放てるが、あまりの大技はやはり詠唱しなくてはいけない。

それに詠唱した方が威力は高いし。


そうこうしてるうちに、焔もお母さんも詠唱を始めていた。


俺の電旋水が当たると同時に父さんの魔法が炸裂する。地面からは針地獄のように土が突きだしていて、上からは雷を纏った渦潮で身体を洗濯されていく。



『光の神よ。我にその偉大な力を貸し、天より降り注ぐ輝きを与えたまえ。お父さん危ないよ!範囲広いから!』


魔法は詠唱が終わった後、ある程度なら魔法名を言わずに時間を稼げる。

『|《光の雨》!!!!』《シャイニングレイン》


地下のはずなのに天空からスゴい量の光の束?がボスに降り注いでいく。

『私もいくわよ~。《自然の怒り》!!!!』


地面から色鮮やかなエネルギーの塊が湧き出し、集結していく。

『これはスゴいわよ~皆|《防御魔法》《シールド》の用意頼むわよ~』

『『『え、それどんだけヤバいのっ』』』


皆が顔文字でいう(゜Д゜)みたいな顔して驚いていたが、流石は廃人ゲーマー驚きながら魔法詠唱していた。


やっぱゲーマーはゲームだけは器用だなー。

とかのんきのこと思っていたら魔法が炸裂しそうになっていた。


この時点で奴は残り半分ほど。

『これで三割まで減るかしらね~。』


といいつつ魔法が炸裂。


ボスの頭上に移動していたエネルギーの集結体は一瞬にして圧縮。そして爆発、飛散した。


『うわっ!危なっ!』

エネルギーが暴発したかのようにちりぢりになって辺りに撒き散らす。

『お母さんやりすぎだよ!防御魔法三重にしたのに一層目壊れたよ!』


焔が涙目で親に訴えている。あそこ近いからな…なーむーそして合掌。


ちなみに大技は発動までの時間が隙として長い分、効果時間や威力も桁違いになる。


かれこれ長い時間やってきたな…だがもうすぐ終わる!

『よし皆もうすぐだ!攻めるぞ!』


母さんの魔法でボスは残り35%位まで減った。もう一度大技で仕留めにかかれば倒せるはず。


しかし奴も転移して後ろから炎の塊を投げてきたり、口から火炎放射したりひどいぜ。


『でも…おしまいだぜ!』


そういって詠唱に入った瞬間




俺達は街の中にいた。

『あれ?この街は…|《第二の地球》?《セカンドワールド》』


《クライシス》にはソフトがなくても遊んだり、友達と話すためにこのような仮想の地球がある。

そっくりそのまま体積を4分の1位に減らしてあるのだ。科学の進歩は素晴らしい。


さっきまでMUTOをやっていたのに何故ここにいるのか四人は分からなくなっていた。


テンパってキョロキョロしていたら視界の端にあるデジタル時計が目に入った。


00:03

そう。時間切れだ。

後少しの所でβ版サービス終了時間に間に合わなかったのだ。


『くそぉぉぉぉぉ!』俺はそう叫ばずにいられなかった。


その後、もの凄い喪失感とともに俺達四人はログアウトし就寝した。


もうすぐ新章突入!

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