始まりの地、サン・レジスンタン。
暗闇の中からひとすじの光が見えた。あの光を私は知っている。どことなくあったかいあの光を。遠い遠い記憶の中で私は、知っている。優しいあの光を。
私は、草に似たような感触を手に感じ、鼻からは、草木花の匂いと、暖かい日の光の匂いを感じた。目を開けてみた。
「わあぁ」
思わず声に出てしまうほどだった。
そう、ここは絵本で読んだ、日記(歴史書)に書いてあった、第一クリスタル星サン・レジスンタンだった!
「絵本に・ ・あの本にかいてあるとおりだわ。この、第一クリスタル星サン・レジスンタンは、見事に綺麗な草原だわ・ ・ ・。遠くの方には、森もあるし、泉もある。花畑まであるわ!!!」
美優は、感動のあまりその場を動かなかった・ ・ ・が、
ガサガサ、ガサガサ、ガサガサ
草が揺れる音。その音がした瞬間。美優は、
バッと身を護る体制になった。
「あーごめんねー。驚かせちゃったかな?」
見知らぬ青年がそこに立っていた。
「・ ・ ・貴方だれ?」
元々、人と話す機会が少なかったため美優は無愛想である。
「あ、俺?俺はねシュン。だよ。君は?」
シュンと名乗る青年。
「私は・ ・ ・」
美優は、そういえばこのゲームでの名前決めていなかった。
”支配人だが、なんだか知らん奴に
名前はプレイ中にお決めください。”と
「・ ・ ・クレリア」
そう答えた。自分の家柄を知らねないよう、ようこたえた。
「おー!よろしくなー!クレリア!」
そういった後シュンは、
「・ ・クレリア。俺とパーティくまねぇ?」
そう告げた。
サァァ
風は、静かに草木花を揺らした。
そして,クレリアは、静かにコクンと頷いた。
パーティ結成のしゅんかんだった。