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作者: 宮崎三樹

 寂しいのです

 無力なのです

 悲しいのです

 何故?、とはどうか聞かないで下さい 

 惨めですから


 つぅん、と胸の奥が痛むのです

 一人になると涙がこぼれるのです

 一人で駅のホームに立つと寒いのです

 風は無情なのです

 人間の様に温かくはないのです

 私の手を凍えさせはしても

 貴方の大きい手の様に

 優しく包んではくれないのです

 

 貴方は反対側のホームにいるのです

 ただそれだけの事実に、私は悲しいのです

 貴方はこっちを向いてはくれないのです

 ただそれだけの事実に、私は悲しいのです

 貴方に話しかける言葉を私は持たぬのです

 ただひたすらに想うことしかできないのです

 こんな無力な自分が嫌なのです

 電車がホームを通過します

 飛び込んでしまおうかと思うのです

 どうせ私に、そんなことはできないのです

 私の葛藤(かっとう)などお構いなしに

 貴方はなにやらベンチに座って

 本のページなんかを繰っているのです

 ただそれだけの事実に、私は悲しいのです

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして~。 ううっ切ないです…… これは私の実話でもあるかも知れません。 なんだか、いい意味で一昔前の古き良きポエムの香りがしました。 ただの恋愛をテーマにした詩といっては、乱暴す…
2012/01/21 14:21 退会済み
管理
[一言] 初めまして。 凄く切ないです...。 この詩、好きになれました。 ありがとうございました♪
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