第4章 前半
Can You Love Me Forever?の第4章です。
こちらは前半です☆
第4章 楽しい日々
◎カラオケに行こう
ここに来てから1ヶ月がたった。
「おばーちゃーん!!
今日クラスのコと遊んできていい?」
「もうそんなに仲良くなれたの?
いいわよ、気をつけてね」
「ありがとう」
「ここへ来た時は暗い顔してて
おじいちゃんも心配してたんだが、
すっかり明るくなれてわしらも嬉しいよ」
2人に喜んでもらえるのは本当に嬉しいこと!!
家事もわたしにできることはやってる。
そのたびに喜んでくれる。
わたしがやることに喜んでくれるなんて
ちょっと前のわたしにはなかった、あこがれてたこと。
転校も最初は不安だったけど、
すぐ馴染めたし、それはみんなのおかげだ。
「友華ー!!おっはよー☆」
学校への道はすぐ覚えられたし、
今は愛美と待ち合わせして来てる。
「愛美、おはよ!!」
あれ?愛美、いい匂いする?」
「実はねぇ。。。香水つけてるの」
「こっ香水?!」
「しーっ!!
これ見つかると没収だから。
実は好きな人できちゃって。。。」
「まじ?!だれよ?」
「それが。。。今泉」
うっそー!!
今泉拓也。
この人もクラスの中心にいる。
人を笑わすのが好きらしくて、
よくギャグとか言ってておもしろい。
「でも愛美のタイプではないんじゃ。。。」
愛美は知的で大人な人がいいって言ってた。
今泉くんはどう見ても知的ではない。
「昨日、あたし補習だったじゃん?
最後まで残ったのがあたしと今泉だったわけよ。
ちょうどおわったころに雨が降ってきちゃってさ。
あたし傘持ってなくて悩んでたら
今泉が『俺の傘入る?』って言ってくれて!!」
ぷっ!!
想像しただけで笑える!!
ってか想像できない!!
「あの今泉くんが?ないよー」
「ちょっと笑わないでよぉ。
あたしそれでフォーリンラブしちゃって」
「えーーっ」
「メールで友華に言おうとしたんだけど
直接、言うほうがいいかなーっと。
友華、応援たのむよ☆」
「わ、わかった」
しかしあのクールな愛美が今泉くんを好きって。。。
そのための香水だったのか。
「でさ、今日カラオケに男女でいかない?って
話になってるんだけど、どう?
今泉といっしょだしチャンスかなぁって」
「いや~、わたしは。。。」
「え~友華もいっしょに行こうよ~。
友華いないとつまんないし。
辻も行くらしいけど?」
「なぜそこで辻くんが出てくる?」
「あっごめんごめーん!!」
「ごめんごめんじゃないよ~!!」
って怒ってみせるけど。
男女でカラオケか。。。
楽しそうだな。
「愛美、わたしも行く!!」
「よし、そうと決まったら藍に報告だ」
藍っていうのは友達。
名前が「相川藍」でおもしろい。
本人はそのおかげで
自己紹介が楽しいと言ってる。
「辻くん、今日のカラオケのこと聞いてる?
わたしも愛美に誘われたから行きたいんだけど。。。」
「あ、田所もくるの?
おっ、人数増えたな!!
おまえも来てくれんのは嬉しいな!!」
えっ?
今、嬉しいって。。。
いやいや、それはないから。
単純に、人数が増えるからね。
なに勘ちがいしてるんだわたしのバカバカ。
「学校おわったら直で行くんだってさ。
時間は適当らしいぜ」
「そーなんだ!!楽しみだね」
「おぅ!!」
楽しみ?なにが?
辻くんが来ることが?
ってなに考えてんだわたし!!
ひとりで頭をぶんぶんと振ってるわたしを見て辻くんは笑ってた。
「おまえっておもしろいよな!!
となりがおまえでよかったよ」
白い歯を見せて、そう言った。
後半に続きます!!