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じぃじのキモチ(後編)

 そんな会話を交わしているうちに、目を覚ました廉が、隣室で機嫌よく甲高い奇声を上げ始めた。あの子は寝起きに泣かないのか。普段からこうなのだろうか。寝付きだけでなく、寝起きも良いのだな。

 里菜さんが慌てて廉を抱き上げにゆく。短時間ながらぐっすり眠って元気が回復したらしい廉は、いきなり絶好調で、きゃっきゃと笑いながら手当たりしだいに物を放り投げ、金切り声をあげて大はしゃぎだ。元気が良いのは良いことだが、さすがに耳がキンキンしてきたぞ……。職業柄、乳幼児の金切り声には慣れているのだが、さすが我が孫、超音波砲も超弩級だ。いや、なかなか末頼もしい。……ぐはぁ! 顎への頭突きの威力もなかなかだッ!


 そんなこんなで、里菜さんから抱き取った廉をあやしつつ、しばし待つうちに、インターホンが鳴った。竜だ。

 一応、不満があって家出をしたということになっているのだろうに、里菜さんは、何の屈託もなさげな無邪気な様子で、スリッパをぱたぱたと鳴らし、いそいそと玄関口に飛び出してゆく。はちきれんばかりに嬉しげな様子が、留守番をしていた犬の仔のようだ。竜が腹を立てているかもしれないなどとは、露ほども思っていないらしい。たいした自信だ。自信というか、信頼か。里菜さんはさっき、竜に怒られたことがないと言っていたが、どうやら本当なのだな。疑っていたわけではないが、里菜さんのあの安心しきった様子を見るに、竜は本当にずいぶん良い夫であるらしい。

 それにしても、里菜さんは、普段から、ただ夫が家に帰ってくるというだけであんなふうに世にも嬉しげに玄関まですっ飛んで行くのだろうか。新婚当初ならいざしらず、もう子供もいるというのに。なんといじらしいことか。里菜さんのこんな様子を、竜が見ることはないわけだな。竜は、里菜さんがあんなふうに嬉しげに玄関に駆け寄っているということを、知っているのだろうか。できることなら竜にあの姿を見せてやりたいものだ。なんとも微笑ましいオシドリ夫婦じゃないか。羨ましいことだ。

 ……もしかして、新婚時代には、雪子もあんなふうにいそいそと玄関に駆けつけてくれたことが、幾度かでもあったのだろうか。もしそうだとして、俺は、その、雪子の出迎えを、どんな顔で受けていたのだろうか。雪子と、どんな言葉を交わしたろう。全く記憶にない。一応、『ただいま』くらいは言ったはずだと思うが……。

 そういえば、別に新婚時代に限らず、雪子はいつでも玄関まで俺を迎えに出て来ていたが、俺は、そんな雪子とどんな会話を交わしたか、全く覚えていないのだ。

 仄かな電灯の灯る玄関に立ち、俺の外套をしとやかに受け取る雪子の姿だけは、そういえば、今でもはっきりと目に浮かぶのだが。ドアを開け、そこに立っている雪子の姿を見るたびに、俺は、雪子はなんと美しいのだろうと思い、雪子がそこにいてくれるということが、とても嬉しかったのだが。一日の仕事を終えて雪子の待つ家に帰れたという幸福を、こんなに美しい妻が家で俺を待っていてくれたのだという満足感を、しみじみと噛み締めていたのだが。

 だが、自分が、そうやって迎えに出てくれた雪子に何と声をかけたか、そもそも何か声をかけたのか、笑顔の一つも見せてやったものかどうか、一切記憶にない。


 廉を抱いたまま里菜さんの後について玄関に出ると、ドアを開けた竜が、無言のまま、厳しい顔で里菜さんの前にぬっと立ちはだかったところだった。……おい、なんだその仏頂面は。お前の顔はただでさえ黙っていると怖く見えるんだ、せめてもっと優しい表情を作ってみせろ、このでくのぼうが。まったく、我が息子ながら、なんというでくのぼうだ。


 竜の険しい顔を見て、里菜さんは、自分が家出中だったということを、はたと思い出したらしい。

 嬉しそうな笑顔を引っ込めて、急にきまり悪げに、もじもじと立ちすくむ。

 が、竜が怖い顔をしているのを見ても、バツが悪そうなだけで、恐れた様子は全くない。怒鳴られるとか殴られるとかいう心配は全くしていないようなのは、非常に良い傾向だ。やはり、竜は、よほど日頃の行いが良いらしい。

 しかし、里菜さんは竜に何とメールを打ったんだろうか。『家出中です。お義父さんの家にいます。帰りに迎えに寄ってね』とでも? ごく短い文章だったようだから、おおかたそんなところだろうが、それで竜が不機嫌な顔のひとつもしないと思っていたとしたら、いくらなんでもお目出度い。


 竜は、廉を抱いた俺にちらりと目を走らせただけで挨拶もせず、里菜さんに向かってぶっきらぼうに「来い」と一言、奪い取るかのように、いきなり腕を掴んで玄関に引きずり下ろした。おいおい、乱暴な。

 当然バランスを崩した里菜さんが小さく「ひゃ?」と間抜けな悲鳴を上げながら倒れかかるのを、もう片腕ですかさずしっかり抱きとめて、そのまま胸に抱え込む。誰にも渡さないぞ、と言わんばかりに。

 里菜さんは、たぶん何が起こっているのか分かってもいないのだろう、何やらもごもごと混乱しながら、されるがままに抑え込まれている。

 里菜さんの背中に回された竜の腕にぎゅっと力が篭った。

 ……おいおいおい、人目も憚らす、お熱いことだな。

 でも、たぶん、これが正解なのだ。俺にはできなかったことだ。

 俺があんなふうに自分の気持ちを素直に雪子に示すことができていれば、俺と雪子も、あんなことにはならなかったのかもしれない。俺にはできなかったことが、竜にはできるらしい。いいことだ。これなら彼らは、俺たちと違って、大丈夫だろう。

 それでいいんだ。その調子で、勝手に幸せにやってくれ。

 俺は目のやり場に困って、目頭を揉みながら苦笑した。


 やっと状況を把握したらしい里菜さんが、竜の腕の中で戸惑った声をあげる。


「……竜?」

「話は後で聞く」


 里菜さんの顔も見ずに硬い声で言い放った竜の視線は、今度は俺に向いていた。火を吹くような視線が。……なんだなんだ、俺が何をしたと言うんだ。

 竜は、これ以上ないほど硬い声で、「妻がご迷惑をおかけしました」などと、やたら他人行儀な挨拶をし、軽く頭を下げる一方で里菜さんをますますしっかりと抱え込んで、俺を睨みつけてきた。吹き出したくなるほどあからさまな態度だ。

 おいおい、ずいぶん子供っぽいじゃないか。事情は想像ついているんだろうから、俺に腹を立てる筋合いがないのは知っているだろうに、八つ当たりか? なんて分かりやすいやつだ。


 可笑しく思いながら、ふと思い当たった。

 そういえば、竜は、子供の頃から、あまり子供っぽかったことがないのだ。

 それは、本当に幼児だった時分は、もちろん歳相応に子供っぽかったのに違いないが、その頃の竜を、俺は、仕事にかまけてまともに見ていなかったような気がする。子供のことは全て雪子に任せっきりで、気にはかけていたのだが、そういえば、直接息子と接する機会は少なかったように思う。俺が竜と密に接するようになったのは、雪子が出て行った後からで、竜はたしか十才かそこらだった。そして、その頃から、竜はすでにずいぶん大人びた、落ち着いた子供だった――ように見えた。

 だが、考えて見れば、十才の子供が子供っぽくないなんて、変だったのだ。

 思えば、竜はただ、子供っぽい自分を自分のうちに閉じ込めてしまって、俺には見せなかっただけなのだろう。たぶん、俺にだけじゃなく、周囲のほとんど――いや、もしかするとすべての人に。

 だからきっと、竜の中には、ずっと誰の目からも隠されたまま、十才の子供が閉じ込められていたのだ。

 そして、その子供を閉じ込めた外側の殻だけが、年ごとに大きくなった――中の子供は十才のまま。

 固い殻の中に閉じ込められた子供は、誰とも接しない。誰とも接しない子供は、成長しない。だから竜の中には、ずっと、誰にも見せない子供の自分がいたんだろう。


 竜の腕の中で、里菜さんがじたばたしはじめた。


「竜、竜ってば……」


 竜の服に顔を押し付けられているから、声がくぐもっている。


「親父、廉と荷物を」


 あいかわらず片手で里菜さんを抑えつけたまま、もう片方の手を俺に差し出す竜に、廉を渡してやった。

 軽々と受け取りながらも、里菜さんを抱え込む腕は緩めない。

 そんなに抑えつけておかなくても、里菜さんは別に逃げないぞ。バカなやつだ。呆れて、諭す言葉も出ない。


「ちょっと待ってろ、荷物を取ってきてやる」

「あ、お父さん、私が取りに行きますよ~」


 里菜さんがやっと竜の胸から顔をあげるのに成功し、脇の下をくぐって抜け出そうとじたばたしていたが、いいからいいから、と制して、荷物を取ってきてやった。里菜さんがだいたいまとめてあったから、ただ持ってくるだけだ。

 さすがに竜も里菜さんを離して――片手に廉を抱いていたから、里菜さんを離さないと手が空かない――荷物を受け取った。可愛らしいピンクの花柄のリュックが、これ以上無いほど似合わないのが、いっそ微笑ましい。


 やっと竜の腕から開放された里菜さんが、恥ずかしそうに笑って頭を下げた。

「お義父さん、今日はありがとうございました。愚痴も聞いてもらっちゃって……」

「いやいや、愚痴くらい、いつでも聞くよ。おい、竜、お前、肉じゃがだの海苔だの、そんな下らないことで里菜さんにあまりガミガミ言うんじゃないぞ。口煩い男は嫌われるぞ」


 竜がぴくりと頬を引きつらせて眉根を寄せた。


「……里菜、そんな話を親父にしたのか」

「え、やだ、お義父さん、そんなこと、どうでもいいんですよぉ。ほんと、どうでもいいことなんですってば!」


 里菜さんが慌てて、空中に漂っている俺の言葉を掻き散らそうとでも言うようにパタパタと手を振り回す。


 ああ、どうでもいいのは分かっているよ。これはサービスだよ。竜に、里菜さんが俺にした話がそんなに深刻なものじゃなく、そういう、どうでもいいようなささいで下らない愚痴だということを、早めに教えてやったんだ。竜の疑心暗鬼を早くに解消して、楽にしてやろうとおもってな。竜のためでもあるし、里菜さんのためでもあるんだ。里菜さんは竜に怒られたことがないと言っていたが、疑心暗鬼を募らせすぎたら、こいつだって危険かもしれないぞ。里菜さんにはまだ見せたことがないようだが、こいつは確実に俺の逆上癖を受け継いでいる。俺の父も、祖父も、一族代々、実は瞬間湯沸かし器だったのだ。俺が最後に沸騰したのは竜が家を出た時だったが……その歳になってもまだそんな悪癖を抑えきれるようになっていなかったとは、全く恥ずかしいことだ。抑えられるようになったつもりでいたのだが、人間、ちょっと歳をとったくらいで、そうそう変われるものではないらしい。


「えっとね、竜、ほんとにちょっとした下らない世間話なんだってば。別に竜の悪口言ってたわけじゃ……。ねえ、お義父さん?」


 助けを求めるように俺を見る里菜さんに、黙ってにやにやしてみせる。

 竜は俺のほうなど見もせず、怖い顔で里菜さんの言葉を封じる。地を這うような平板な低音で。


「話は後で聞く」


 だからお前は、なんでそういう、脅しつけるような口の利き方をするのだ。本当に口の利き方を知らんやつだ。お前のように身体がデカくていかつい奴は、普通以上に常に温顔と穏やかな物言いを心がけねばならぬのだ。俺のように。

 まあ、しょうがない。俺は職業柄、早くにそれを学ぶ必要があったが、竜は俺と違って女性や子供と接する機会が足らなかったからな。幸い里菜さんは全く気にしていないようだから、あと三十年かけてゆっくり学べ。


 言わずもがなのことだが、里菜さんを安心させるために、一応、助言しておいてやった。


「優しく聞けよ」

「分かってる」


 竜はぶすっと応える。

 ……だからその仏頂面とむっつり声がいかんのだ。まったく。

 まあ、里菜さんは、慣れっこなのか鈍感なのか、全く気にしていないようだ。竜も、口調はアレだが行いは良いのだろう。家事も良く手伝っているようだし、今も当たり前のように荷物を全部持ってやっている。ぶっきらぼうを気にしないでくれる奥さんで良かったな、竜よ。お前にはお前の良いところがある。里菜さんは、仏頂面や無愛想を乗り越えて、その良いところを分かってくれているのだろう。貴重な理解者だ、大事にしろよ。


「里菜さんがこんなことをしてみたのには、ちゃんと理由があるんだからな。里菜さんを責める前に自分の胸に手を当てて、よく考えてみろ。そして里菜さんの言い分を、よぅく聞くんだぞ」

「言われなくても分かってる! 里菜を責める気は無い! お邪魔しました!」


 最後だけ妙に礼儀正しく言い放って、しゃちほこばった礼をすると、竜は「里菜、帰るぞ」と一言、里菜さんを引き立てるように帰っていった。里菜さんのリュックと自分の荷物をまとめて肩に引っ掛け、片腕で軽々と廉を抱き、もう片方の手で里菜さんの腕をがっしと掴んで。

 ああいう体制の後ろ姿をどこかで見たことが――しかも頻繁に――あるような気がすると思ったら、幼い下の子を片腕に抱き、もう片方の手で、いたずら盛りの上の子がちょろちょろ走り回ろうとするのを腕を掴んで引っ立てていく母親の姿にそっくりじゃないか。思わず小さく吹き出した。

 竜の肩越しにきょとんとこちらを見ている廉に小さく手を振ると、いっしょうけんめい小さな手を振り返してくる。おお、バイバイも上手だ、上手だ。

 それに気付いた里菜さんが、竜に引っ立てられながら顔だけこちらを振り返り、済まなそうな笑顔を浮かべて小さく会釈する。そんな里菜さんを、竜はお構いなしにどんどん引っ張ってゆく。こちらは振り返りもしない。

 だから、そんなふうに引っ立てなくても、里菜さんは逃げないというのに。しっかり捕まえておかないと不安でしょうがないんだな。本当に子供っぽい。

 しかし、俺とだって久しぶりに会うのに、ろくに話をする気も無しか。せっかくだからちょっと上がって行けと誘う暇も無かったぞ。


 まあ、いい。奴のことは里菜さんに任せよう。

 竜は今、里菜さんの前でだけは、ああして、ずっと殻の中に閉じ込めてきた自分の中の子供を見せているのだな。理不尽で、焼き餅焼きで、そんな自分の感情をどう扱っていいか分からない、不器用な幼さを持て余す少年を。

 きっと里菜さんだけが、竜の中の、その少年と接することができているのだ。

 子供は、人と接することで成長するのだ。だったら、竜の中の子供は、里菜さんと接することで、これからあらためて成長することができるようになったのではないか。

 里菜さん、竜を――竜の中の十歳の子供を、廉と一緒に、二人まとめて育ててやっておくれ。それは、あなたにだけできることなんだから。あんな奴だから、時には里菜さんを困らせることもあるだろうが、里菜さん、竜を、末永くよろしく頼むよ。




 台風のように去っていった一家の後ろ姿を見送って、リビングに戻ると、テーブルの下に、さっき廉が放り投げた玩具が一つ落ちていた。荷物を取りに戻った時、うっかり見落としたらしい。家にあった古ぼけたものとは違う、真新しげなものだから、里菜さんが持参した廉の愛用品だろう。

 カラフルな玩具を拾い上げると、それを振り回していた廉の奇声が思い出された。

 仕事で乳幼児の声を聞くことは毎日とはいえ、この家の中で三十年ぶりに響いた幼児の声の、その騒々しさは、普段が静かなだけに、いささか衝撃的だった。

 やれやれ、静かになった。孫は来て良し帰って良しとはよく言ったものだ。

 苦笑しながら拾い上げた玩具をテーブルの上に載せれば、長年大人だけが静かに暮らしてきたこの殺風景な部屋の中で、その賑やかな色彩や可愛らしい造形があまりに場違いに見えて、思わずさらに笑いがこみ上げた。

 そういえば、今まで特に考えてもみなかったが、この食卓は、一人暮らしにはでかすぎるな。雪子がいたころから、特に買い換える必要もなく――というか、食卓がどんなものだろうと気にかけることもなく、ずっと使っていたものだが。

 だが、今となってみれば、たまたま小さいものに買い替えていなかったのが、ちょうどよかったかもしれない。この大きさがあれば、いつか竜たちが夫婦そろって子連れで遊びに来ても――そして、もしかすると、そういう時に連れてくる子供の数がそのうち何人か増えも、みんなで広々と食事ができるだろうから。

 今度、竜に電話でもして、言っておこう。近いうちに家族そろって遊びに来いと。この玩具は取っておいて、その時に返してやろう。いや、俺があちらを訪ねる方が先になるかもしれないが。



……『じぃいのキモチ』終……

このシリーズは、あと一話、短いエピローグで完結します。

サイトの方では、すでに最終話を公開、完結済みです。

http://www.geocities.jp/canopustusin/ilf-baka-omake-aoihana.htm

こちらでは、現実の季節に合わせて来年の夏に最終話をUPし、完結としたいと思っています。

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