正◇方形
泥から抜け出せないまま、空を見上げる そこにいつも輝くのは正方形の星
もがいてももがいても抜け出せないまま 泥に倒れる 口に入る泥が苦い
目が涙でにじむ 空に叫ぶ 空に届かない自分を呪う
空に見えるのは正方形の星 正しい形、完璧な姿で空に輝く星
僕は正方形の星になりたかった 僕は完璧な存在になりたかった
空に浮かぶ数多の正方形の星に手を伸ばし、届かない自分に涙する
どうしてなれない、どうしてなれない 僕は正方形の星になれない
泥沼を走り出し、声のあらん限りに叫ぶ 星を呪い、自分を呪う
だって僕は欠けているから だって僕は正方形になれないから
地面に倒れ込み、目が霞む 僕は正方形になれない
なれないなら 望んだ存在になれないなら 僕はどうすればいい
正方形の空に問うても 声は空に消える 僕の声に応えるものは僕しかいない
僕しかいない 僕しかいないなら それでも僕は立とう
正◇方形 正◇方形 正◇方形
空に輝く術を見つけよう 泥から抜け出そう そのために己の手を挙げる
自分の歪んだ線を正して 自分の欠けた点を補う
三角形の自分が正◇方形になると望んで 三角形の自分だけの”正”◇方形を追い求めて
正◇方形 正◇方形 正◇方形
泥をすすり 立ち上がって天を仰ぎ見る 空に輝く色とりどりの正方形の星々を
あそこに自分も必ず加わると決意して 走り出す 自分だけの正◇方形を求めて