隼巡の最強推理
「実は君たちの会話は盗聴させてもらっていてね。
あぁ盗聴器は輪の方につけている。
さすがに投了くんに盗聴器をつける時間はなかったよ。
しかしまぁ、僕はもう既に君たちと同じ量の情報は得ているわけだよ。
だからさっさと終わらせよう。
今回君が「」を使うことは一度もないと思ってくれていいよ。
まぁ元バディである君ならそれくらいわかっていると思うけど。
まぁまずは、最初の死体人形がどうやってあの部屋に入ったのか。
え?なんで盗聴だけなのに死体人形があったのかわかるのかって?
依頼内容と会話の内容、今回の敵である如月梨花が人形使いであることを加味すれば誰でもわかることだよ。
全く、僕とのバディを一時的に解消している間にどうやら相当推理力が落ちているようだね。
また一緒に難事件解決に行こうじゃないか。
まぁそんなことはどうでもいい。
死体人形がどうやってあの部屋に侵入したのか。
それはテレポーテーションだよ。
いや、テレポーテーションのようなものではなくて普通にテレポーテーションだよ。
超常力だね。
『白薔薇会』の超常力の1人に座標移動系の超常力者でもいたか、如月梨花の超常力のうちに人形の移動でもあったのか、それは定かではないけれどね。
結界はどうするのかって?
おいおい、投了くん、冗談はよしてくれよ。
あれは人間の侵入を防ぐ結界であって、人形の侵入を防ぐものじゃないだろ?
人形と人間。
対人間用の結界には引っかからないんだよ、人形は。
全く、兵装使いならこれぐらいのこと気づいて欲しいんだけど。
まぁ話を戻すと、死体人形をこの部屋にテレポーテーションをした。
その時に気が高まったんだろうね。
まぁそれでも人1人分ぐらいの気は放出されないから、
そもそも人形自体にも多めに気を纏わせといて消したんだろうね。
そうすることによって、あたかも1人分の気が消えて、
誰か1人殺されたように見える。
外から超常力や兵装によって殺された風に見えるわけだ。
さて、次、なぜ管理人さんが警察を呼ばず、千頭絵家を呼ばずに隼家に依頼を出したのか。
まず警察を呼ばなかった理由。
ここを利用するお客全員が警察からマークされている犯罪者だからだね。
犯罪者を匿うための旅館として金儲けをしていたらしい。
だから警察を呼べなかった。
警察なんて呼んだら信頼が崩れていく。
そして裏のそういう捜査系を得意とする組織に依頼するわけにはいかなかった。
犯罪者に依頼すれば殺人事件が起こったことが犯罪者に知られる。
犯罪者を相手にしている以上、そんなことになったらお客様なんて呼べなくなるかもしれない。
だから呼べなかった。
ではなぜ千頭絵家を呼ばなかったか。
それは不屈くんがこの旅館を利用しているから。
不屈くんはもう千頭絵家じゃない。
けど関係が断ち切れたわけではない。
どうやら管理人さんは拾えるお客様は全員拾う質らしいね。
不屈くんというお客様を捨てるわけにもいかなかったのだろう。
恐らく『白薔薇会』もこの管理人さんの性質は知っていた。
しかし『白薔薇会』は不屈くんを千頭絵家とは別物と見ていた。
だから千頭絵家を呼ぶだろうと予測したんだろうね。
え?
なぜ不屈くんが来た時如月梨花は驚いたのか?
恐らく『白薔薇会』は不屈くんをマークしていた。
現在不屈くんはあるホテルに泊まっている。
こことは遠く離れたホテルにね。
だから来ないものだと高を括っていたんだろう。
まぁ僕が呼んだから来たわけだけど。
さて、隼家に依頼を出した理由。
まぁこれは消去法と信頼度が高いから、だけだろうね。
さて、これが僕の推理だよ。
元バディとして、何かあるかな?」




