不器用な冬マフラー
ある冬の昼下がり、コートを着込んだ男性が
あったか、ふんわり肉まんを袋いっぱいに買って歩いている。
男性の彼女は、肉まん好きで買って帰るといつも、喜んでくれる。
今頃彼女は、肉まんによく合うお茶を用意して、待っているだろう。
彼は思わず頬がゆるんだ。
ある冬の昼下がり、北風寒いこの時にマンションの一室でお茶を用意して
彼を待っている女性がいる。彼は肉まん好きの彼女のために
いつも、たくさん買ってきてくれる。
彼女は彼のことを思うと、ほんのり胸が暖かくなり笑顔になる。
もうすぐ、2人が付き合って2年になる。
そろそろ、彼の方から…
そう思うと彼女の胸はときめいて来た。
お茶のほかに何か、気の利いたものを用意しよう。
彼女は、彼のためにサプライズで手編みのマフラーを用意していた。
それは不器用な彼女が、彼を想って一生懸命編んだもの。
ぶかっこうだけど、喜んでくれるといいな。
その時、インターホンが鳴って彼がドアを開けて彼女の名を呼ぶ。
彼女は彼に駆け寄り、マフラーを彼の首に巻いて頬にキスをした。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
この作品は、詩を元に書いた小説があります。
後日、投稿しますのでよろしくお願いいたします。