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「 蝶 」
短編小説「蝶~呪われた少女」の素になった詩です。ネタバレありなので、こちらから読む方はご注意ください。
月の満ちるころ
きみに会いに行こう
星のようにきらめく
その瞳に魅せられたから
あなたと出会えた奇跡
それは真実だから
この出会い 大切にしたい
天ののろいを受けたきみ
それを解くのはきっと、ぼくで
天の者と地の者 結ばれないのなら
なんのためのちからだろう
なんのための愛だろう
ぼくの救い わたしの救い
さあ、ダンスをおどろう
のろいの糸はあなたを
むしばむかもしれない
それでも笑いかけてくれる
「きみを助けたい」
わたしはあなたが大切なの
朝つゆが落ちる時
糸にからまりきっと
天へは帰れない
それもさだめなら
きみと真実の愛を
つむぐのも悪くない
空から祝福の光がふりそそぐ
ふたりは光の中で結ばれた
最後までお読みいただきありがとうございます。