聖夜祭
イブは誰かと一緒なんてそんなこと
経験したことない事実
クリスマスの夜は一人に
雪の空を仰ぎ見る人に
同じように生きてる時間
アダムのいない夜は寂しいイルミネーション
早く過ぎ去ればいいのに
って
そんなの今に限ったことじゃないし
あたたかさ温もり寄り添う時間
ほしくて
自分であたためた
裸のまま
誰かいてくれないかな
なんて
普段の私とは違って
まだ見せていない部分
見せてあげるから──
ほしいままに
あげるから
あなたの中にあるもののすべてで
みたしてほしい……
どこまでもひとつに重ねられなくて
離れ離れになるの
怖くて
どうしても求めたくなるの
摂取したくなるの
過剰反応示して
どうにもならないくらい
呼吸が止まるほど
抱きしめて──
創造するなら
アダムとイヴになって
愛に口づけ
祝福の天使が舞い降りるわ
空から赤や黄や青にも光らせ
命の輝くイルミネーション
大地に降り注ぐシャワー
星降る夜空に
白い粉雪
今すぐ会いに来て
神様──
あなたの指先で
私をもう一度、創造してほしい
翼がほしい
いつか夜の精霊になって
歌声を響かせ
この聖なる夜を飛び交いたい
あなたとともに