追跡者の苦難 ~sideムラサメ~
私の名はムラサメ、偽名だが。
仕事は暗殺が主だが時には別の仕事もする
本名は隠している、それを教えるのは殿方だけであろうが
私の特徴はエルフだという所くらいしかない
そして今はとある人間の追跡をしている、あの王が依頼する標的はどれも強い
それに対抗するには観察し、弱点を突くしかない
今回のターゲットは強いとしか言えない
歩き方、視線、草原に出てから弱い魔物が出たが剣の振り方も達人と比べても遜色が無い
しばらくすると標的は座りやすい石に座って何かをし始めた
主に何もない所を押すような動作をし始めた、過去の標的も似たことをしていた
しかし彼は1分近く同じような行動をしていた、途中驚いたりもしていた
そしてバッグに手を入れると、金と黒の封筒を取り出した
金というのは色としてではなく本物の金という意味だ
手紙用の封筒に金など使えない、それに今のどの種族の技術をもってしても作れないだろう
そして金の封筒の中身を取り出した、便箋も金だ
そして内容を読むと頭を抱えた、何か面倒ごとでも書いてあったのだろうか
…はっ、今は観察も大事だが奴の隙や弱点を見つけなければ
あとは…好きなものはなんd……何を考えてるんだ私は
なぜこんなことを考えてしまうんだ、集中しなければ…
「あ…」
余計な事を考えているうちに彼は不思議な能力を使ったようだ
少し小さなツノのようなものが生えた、あと雰囲気が変わった
これは……受ける依頼を間違えたな
もうあの国を捨てて逃亡生活を送った方がマシなくらいのオーラを放っている
もう近づくことすらできないだろう
だがそれ以外に不思議な感覚を感じる、彼の傍に居たいような、そんな不思議な感覚だ
…認めたくないが、決して認めたくないがこれが「恋」というやつなのだろうか
「…いやいや!私のやるべき事は一つだ!」
危ない、集中しないと変な気分になる
「しまった…」
集中しなおした時には遅かったようだ
彼の姿はどこにもなかった、気配もない、気づかれてしまったのだろうか
「いや、有り得ない」
そう、有り得ないのだ、私の索敵では10キロもの範囲を見逃さない
それも隠密などの能力を使っても、だ
つまり、一瞬で10キロ以上遠くへ行ってしまったのだ
信じられないが、それしか答えが思いつかない
「…まずは居場所を探らないと」
依頼された仕事を放りだすほど無能ではない
そして私は彼を探し始めた
一応魔物などの設定をわかりやすく
魔物はランクによって強さが変わります、よくある奴だね
ランクは低い方からG>F>E>D>C>B>A>S>SS>SSS>EX
~ランクの説明~
G 能力なんていらないくらい弱い、素手でも一応倒せる ウサギやネズミなどの動物等
F 武器がないと倒すのが難しい、武器があれば簡単 イノシシ(動物)や蟻(魔物)など
D 武器に慣れてきたら倒せる、これを倒せて初心者脱出 ゴブリンやコボルトなど
C 少し強い、能力があっても倒せるかどうか、強さの壁 ホブゴブリンやゴブリンファイターなど
B 強い(確信)、村などは一体だけで壊滅するほど オークや熊(魔物)など
A 中規模の町が壊滅する、一般人からしたら災害 オーガや下位魔族など
S 大規模の町や小規模の国が壊滅する、強さの壁 ミドルドラゴンや中位魔族など
SS 大災害、中規模の国ですら壊滅、倒せる者は本当の強者 ドラゴンや上位魔族など
SSS 天災、大規模の国が壊滅、一回目の主人公がこのランクになる 属性竜や魔王など
EX 神と等しい、ここにたどり着いたら神から声がかかる フェンリルやグリフォン、主人公(二回目)等
~町や国の規模の例~
~町~
小規模 村や直径1キロくらいの町が該当
中規模 半径5キロくらいの町が該当
大規模 半径10キロ~の町が該当、小さな国サイズくらい
~国~
小規模 半径10キロほどのサイズ、このサイズは王国や公国と呼ばれる
中規模 半径50キロくらい、このサイズは帝国と呼ばれる
大規模 半径100キロ~、このサイズ以降は様々な呼び方をされる、大帝国や覇国と呼ばれたりする
こんなところかな、あとはちょこちょこ設定を書くかも
まあまあ増えたら設定をまとめたページ作るかも