一年後 ~戦争の始まり~
装備を整え、教育を施したあの日から一年ほど経った。
もちろん人間の監察が来たがその時は俺のアイテムボックスに隠してから転移することで隠していた。
監察が定期的だから出来た事で、急に来ていたらバレていただろう。
だがこの一年で魔族は急成長した。
まず剣術、全体の平均で5Lvも上がった、普通は30年程かけて上げるらしく、異常なほどの成長だ。
次に魔法、聖属性は勇者以外は使えないので飛ばして、各属性最低でも1、最高だとMaxになる者もいた。
Maxはこの世界の人間では到達出来ない境地であり、魔族でも最高峰の戦力だ、1人だけでも戦場がひっくり返るのが50人程いるため、「オーバーキルで済むといいな...」という感じである。
そして拠点である魔族領、地上は発展させることが出来ないため地下都市を作成した。魔法の練習にも使ったので、反対が見えないほど広い空間が出来ていた。
そこには、現代技術を少し入れた工場、防衛線を張れるような設計をした家、最奥には地上にある城を模した建物を設置した。
あの練度の兵士では到底進むことなど出来ないはずだ。
一応、アイテム創成で見つけた魔道障壁の魔道具も付けておいたので、物理・魔法どちらにも対応出来る。
最奥の城には魔族以外に反応する罠も仕掛けた、大体30センチ感覚くらいで仕掛けたので解除するには時間を使うし、無理矢理突破したらダメージを喰らうのでポーションの消費が早くなる。
たった一年ほどで攻守共に隙が無くなった、あとは情報戦だ。
諜報部は作ったが、まだ練度が足りないので俺が行くことになった。
さて、一年で帝国はどうなっているのかな...
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一言:新しい章の始まりです




