先代魔王の遺言
みなさんは飲み物は何が好きですか?(唐突)
私は紅茶ですね、多いときは5リットルくらいを3時間で飲みます
「俺は、あんたの父親を倒した勇者だった」
「!!」
そりゃあ驚くだろう、なんせ自分の父親の仇が自ら語ったのだから
「…確かにこの実力なら倒されてもおかしくないです、あとあなたの事を恨みはしません」
「恨んでいないのか…よかった、約束は果たせそうだ」
「約束?」
「ああ、あんたの面倒を見てくれって遺言があってな」
「そうでしたか、恨んでたらどうするつもりでしたか?」
「数発殴られてから、話をしていただろうな。5発以上殴られたら気絶させていただろう」
まだ子供だからな、能力はいいが経験が足りない、これくらいだったら抑えられるが、あと数年していたら分からん
「確かに、暴れても勝てないでしょうね…」
あー、ションボリしちゃった、何とかしないと
その時「ポーン」と音がした
しかもステータスウィンドウも勝手に開いた
何々…
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バッグ確認してみなさい
By神
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「…フランクだなぁ」
「え?」
「いや、こっちの話だ」
声に出ていたか、まあ問題は無いだろう
とりあえずバッグの中を見てみると、黒と水色のグラデーションの手紙が入っていた
それには付箋がついていた
"我が娘へ"
ルナ宛てだろう、これで気を紛らわしてくれるといいが
「そういや手紙があるんだが、見るか?」
「え?誰からの手紙ですか?」
「お前の親父さんからだよ」
「見せてください!」
おお、ソファから飛び跳ねて来た
勢いがすごすぎてちょっとソファが浮いてたぞ
とりあえず手紙を渡したら急いで読み始めた
…めっちゃ泣きそうになってる
三枚くらい入っているようで時間がかかった
最後めっちゃ顔赤くしてたけど、何書いてあったんだろうか
「何書かれてたんだ?」
「主に体調管理に気を付けろとか、あとあの世での事とか書かれてました」
「そうか」
手紙を読んで落ち着いたようだ
あの魔王、顔めっちゃいかつかったけど、やっぱり本心は親なんだろう
ドタドタドタッ
なんかめっちゃ足音する、そして嫌な予感が…
「魔王様!ご無事ですか!」
なんか来たわ、まあまあ強そうなの来たわ




