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私と義姉で嫁との歪な生活  作者: 夕暮れ
1歩踏み出した後のお話
65/74

5話

時期外れ?もいいところのやつです。

 今日もたくさん雨が降ってる。


 なんか今年は6月はあまり雨が降らなくて7月に入ってからたくさん降るようになった。だからめちゃくちゃ暑い!!


 夏本番ほど暑くはないけどそれでも30℃近い気温が毎日。雨の日は少しだけ気温は下がるけど湿気がすごくて晴れてる時よりもむしろ暑く感じる。


 ただでさえ通学は歩きなのにこれはキツイ.........。それに雨が降ったら靴が汚れることを覚悟しないといけない。それに私の歩き方がおかしいのか事あるごとに水たまりにツッコむから靴下も濡れて気持ち悪くなる.........


 早く梅雨なんてあけろ!!!!!そして夏なんて早く過ぎろ!!!.................あっ!夏休みの期間だけはそのままでお願いします!!


「ただいまー!紗耶香さーん!タオル取って―――!!!」


 なんか今日は時間調整とかなんやらで早く上がったらしい紗耶香さん。このままじゃ廊下を濡らすことになるからお願いする。


「お帰り陽凪ちゃん。はいタオル」


「ありがとう!」


「それにしても結構濡れてるねー」


「別に今日は濡れたくて濡れてるわけじゃないんですぅ」


「ほんとにあの時は頭からつま先までずぶ濡れだったから驚いたよ」


 あの時はなんとなく雨に打たれたい気分だったんですぅ。意外と心が落ち着くからオススメ!!


 ただ誰かとすれ違う時は頭がおかしい奴を見る目で見られるからそれは覚悟してね!


「ううぅぅぅう!ベタベタして気持ち悪い!!すぐお風呂入っても良い?」


「良いよ。ご飯ももう下ごしらえは全部終わらせてるからあとはお風呂上がって作れば良いよ」


 ならよし!今日は家事を手伝うことは少なそう!!


「ねぇ?今日のご飯って何?」


「筍とワカメの煮物と擦った山芋にオクラを入れたとろろを大根にかけたやつ。後はシンプルにお吸い物とご飯だよ」


「............なんか今日って和食?」


「まぁ七夕だからねぇ。それに関したご飯作ってみたよ」


「............そっか!今日7日だ!!七夕じゃん!忘れてた!!!」


「短冊でも書く?」


「飾るものがないから良いや。ご飯だけで楽しむ」


 私はあまり興味ないから知らないけど、もし晴れてたら天の川とか見えてたのかな?綺麗なのかな?


「そういえば陽凪ちゃん?七夕の日に降る雨のことなんて言うか知ってる?」


 え?なんか別名とかあるの?全然知らない.........。


「全然知らない。そもそもそんなものあることすら知らなくて今びっくりしてる」


 どんな別名なんだろう?もしかしたら聞いたことあるかもしれないけど忘れてるだけかもしれない。


催涙雨(さいるいう)って言うらしいよ。雨で天の川の水位が増えて年に1回しか会えない織姫と彦星が流した涙が雨になったのが催涙雨らしいよ」


「へぇ~」


 まぁ確かに1年に1回しか会えないのに雨のせいで会えないなんてそりゃ泣くぐらい悲しくなるね。


 ................もし私が同じ立場になったら...................うん。無理だ。泣くだけで済まない。


 きっと天候のことを恨みに恨んで呪いを振りまくと思う。


 ..........だって好きな人、大切な人に会えないなんて辛いに決まってる。


 私だってもう二度と会えないって分かってるからまだ受け入れられた。でも、もしお母さんや沙那ねぇが生きていたら?


 .............................年に1回でもいいから会いたい。いろんなことを話したい。頭を撫でて褒めてほしい。お互いの存在を確かめるように抱きしめ合いたい。


 でもそんなの不可能だって知ってる。だから私は今はそこまで悲しくない。


 それに私を大切に思ってくれてる紗耶香さんに美咲がいるから大丈夫。


 私は織姫と彦星に比べたら恵まれてる。


 だからこれ以上望んじゃいけない。私には過ぎた幸せだから。


「お互いを好きでいて、会えない悲しみで流した涙がこうやって地上に降り注ぐってことは今年は織姫と彦星の愛に囲まれてるってわけだね」


「................ん?」


「二人の感情がこもった涙が地面に海に川に降り注ぐんだよ?その水で成長した植物があって、その植物を食べた動物がいて、その動物を私たちが食べる。ほら、織姫と彦星の愛は循環してる。だから今年は織姫と彦星の愛に囲まれてる、って感じかな?」


 なんとなく分かったような分からないような........。


 でも多分こういうことだよね。


 今年は織姫と彦星の愛が籠った雨が降った。その愛はいろんなものに染み込んで、取り込まれていく。それは私達人間だけでなくて地面や植物、海に川に動物。それらに平等に分配され、私たちは織姫と彦星の愛の感情が移ったものに囲まれてる。ってことだよね。


「なんか、ロマンチックな考えだね」


「そう?なら嬉しいな。だって私が思いついたことなんだけどね!!!」


 へ?紗耶香さんが思いついたの!?


「よくそんなこと思いついたね!?」


「だって、ね?そうでも思わないとやってられない時期があったから」


 ..............それって沙那ねぇのことだよね。


 愛がほしい。でももうくれる人はいなくなった。残されたのは沙那ねぇと両想いだった紗耶香さんと家族としての愛をもらってた私。


 行き場のない感情。だからそう思うことでなんとかしてたのかな?


 それか、もしかしたらこの七夕に降る雨のことを...........ううん、もう終わったことだからいいや。


 だって今はもう違う。お互いに愛を向け合うことができたんだから。


 好きなだけ送ったり受け取ったりできるんだから。


「.................紗耶香さん、今日は一緒に寝る?」


「.....寂しいもんね。うん一緒に寝よっか」


 どうかこの雨が悲しみの雨じゃなくて幸せの雨になりますように................。


2週間も前のことなのに今さらかよと思われるでしょう.......。私も思ってます!!そもそも七夕という行事を忘れててこの前やっと思い出して急いで書いた次第です............。

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