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6話

「さてブツを出してもらおうか」


「え美咲?さすがに法に触れるような白い粉とか黒光りしたゴツイ武器とか持ってないよ?」


「違げえよ。さっさと日本史の提出物だせってことだよ。私が担当で全員の分集めないといけないんだよ。だから早く出せ」


「.............もうちょっと待ってくれるっていう選択肢は」


「あるわけないだろうがよ」


「ですよねー。じゃあ忘れ物として処理してください。後日提出するので」


「あいよー。そういえば先生が『次工藤が課題忘れたらこう言っとけ。プリント2倍な』だってさ。陽凪残念だったね」


「そうそう、ひーは課題出さなくて成績もヤバいぞーって地学の先生も言ってたよ?」


「はああぁぁぁぁ!!何それヤバいじゃん!!もしこれが紗耶香さんにバレたら私殺される。授業中に寝てただけで怒られて、嫌なことがあって授業サボったことを言ったら思わず生まれてきたことを後悔させられるような説教されたんだよ!?それなのにこれって..............私死ぬ」


「骨だけは拾ってやるよ」


 美咲そこはせめて一緒にがんばろっとか言ってくれない?私達親友でしょ?


「ひーはちゃんと勉強すればそれなりに点数取れるはずなのに不真面目だからもったいないよ~」


 さっきから私をひー、ひーって言ってるのは橘未空(たちばなみく)。辛いもの食べた後のリアクションみたいに呼ばないでって言いつづげること1年。もはやひーって呼ばないように説得するの諦めたよ。


「未空さんその、お手伝いを頼まれてくれませんか?」


「えー?だってその課題って難しくはないけど書くのめんどくさいし、それに私はもう自力で終わらせてるからなー」


 うぬぅ........痛い所つかれた。


「この通りです!!お願いします!!!」


 思いっきり頭を下げる。こんなことで紗耶香さんの説教を回避できるなら何回でもする。土下座も辞さない覚悟であります。


「どうしよっかなー?別に私のプリントを見せるくらいはいいんだけど、ね?」


 未空のその「分かってるよねー?」って顔むかつく。でもここでそれをいうと紗耶香さんの怖ーい説教が待ってるから我慢我慢。


「うぐぅ.............帰りにコンビニスイーツ奢ってあげるからそれでいい?」


「まいどー!じゃあ持ってくるね!!」


 はぁ、また未空にいいように使われた。


「陽凪そんなんじゃいつか破産するぞ?」


「分かってる。けど紗耶香さんの説教だけは!あれだけは絶対に回避しないといけないの!!じゃないと」


「じゃないと?」


「一週間私が紗耶香さんのおもちゃになる。だから絶対に説教だけは回避しないといけないの!!」


「ププッなにそれちょーうける!未空!やっぱりそれ貸すなよ!!そしたら陽凪がいいなりになってくれるんだって!!」


「え!?ほんと!?どんなことでも命令していいの!?」


「ちょ、美咲何言ってんのよ!誰があんたなんかの命令聞くもんですか!!それに未空も!そんなことしたら私のスマホの中にあるあんたの恥ずかしい写真バラまくわよ!!」


「ひーそれは酷くない!?」


「あんたの方が数倍酷いわ!!」


 ギャーギャー騒いでるけど実は課題は放課後提出で今は昼休みだからなんとかなる!!...........なんとかなるよね?


「はぁ、仕方ない。ひー早くこれ写しな」


「ありがとう!!」


 はふぅ..............無駄に疲れた気がするけど課題頑張りますか!!!


 なおこのことは紗耶香さんには無事にバレることなく済ませることができた。ほんとに良かった。



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