45話
突然の陽凪視点です。紗耶香視点が難しいから逃げたわけではないです。はい。
んー、ねむっ。
久しぶりに懐かしい夢見たな。まだ私も沙那ねぇも幼くてお母さんがまだ元気だったころの思い出。
数少ない休みをお母さんが私達姉妹のために作ってくれた楽しい思い出。
朝早くから起きて、お弁当をみんなで用意してバスを使って移動した近くの大きな公園のような広場のような所。
家族連れが多くてどこの家族もお父さんとお母さんに子供で楽しそうにしてる。
その中私達家族はこの日のために買った花柄の可愛いレジャーシートをの上でまったり過ごす。沙那ねぇとじゃれたり、お母さんに甘えたり、お母さんが私達を捕まえようとしたり、それを沙那ねぇに手をひかれながら逃げたりと私の体力が尽きるまで遊んだ。
そんなかけがえのない大切な思い出を夢で見た。
...................しっかりしなくちゃ。悲しい思い出じゃないんだから。
さてと、顔を洗ってこよっと。休みとはいえゆっくりしてちゃ生活リズムが狂って学校行くの大変になっても嫌だしね。
扉を開けるとそこはものすごく懐かしい光景が広がっていた。
どこか古臭そうな感じがする天井。3人がやっと座れる小さなテーブルにイス。そこに並べられるトーストと目玉焼きにハムにサラダ。食後用にヨーグルト。そして紅茶と牛乳が入ったマグカップ。
そしてお弁当を作っているお母さん。
「ひーちゃんおはよう。どうしたのこんなに早く起きて?まだ寝てていいのに」
「え?」
そんなはずない。お母さんはたしかに死んだはず。それにさっき夢からも覚めたはず。なのになんで?
............もしかして今までのが全て夢でこれが現実?
「ふわぁ.......陽凪?今日は休日なんだよ?そんなに早く起きなくてもいいじゃん」
「さーちゃんもおはよう。さーちゃんももう少し寝てても良かったんだよ?」
「寝てたかったけど陽凪がもぞもぞするし離れるからなんか寒くなって起きたよ」
「ひーちゃんは抱っこするとあったかいからしかたないね~」
沙那ねぇまでいる。どういうこと?
「陽凪もおはよう」
くしゃりと頭を撫でてくる沙那ねぇ。なんで?どうして?
「あー!もうなんで泣くの?なんか怖い夢でも見た?」
そう言って抱きしめてくれる。懐かしい体温を感じる。
「そーやってさーちゃんがひーちゃんをからかうからだよ?」
「からかってないよ。本当のこと言っただけじゃん。もうー陽凪は昔からいつもそうなんだから」
なんだ、お母さんも沙那ねぇも生きてるんじゃん。
――――――
「..............ん。..........ちゃん?..............凪ちゃん?................陽凪ちゃん?」
目の前で手を振るおばさんがいた。
あれ?お母さんは?沙那ねぇは?どこいったの?そもそもここは私の家なのになんでおばさんがいるの?
「おはよう陽凪ちゃん。さっきから立ったままだけどどうしたの?」
「.....................お母さんと沙那ねぇは?」
「.........っ!」
「お母さんと沙那ねぇはどこいったの?」
「................。」
そっかさっきまでのが全部夢だったんだ。そしてこれが現実。
「そっか、これが現実でさっきまでのが夢か。................おはよおばさん」
「..................おはよう陽凪ちゃん」
そう悲しそうに笑って言うおばさん。そんなに悲しいそうな顔しなくてもいいのに。
とまぁとにかく、こうして私の1日が今日も始まった。
過去に縋って生きていく今日が始まった。
陽凪は美咲宅の生活は満足もしていますし快適ですがどこか物足りなさを感じてます




