16話
ピロン♪
あらメッセージが届いたらしい。誰だろう?緊急の要件だったらすぐ返すけどそうじゃなかったら放置でいいかな?
..................はぁ。今まで連絡の一つもよこさずにどこ行ってたんだか。
『ヤッホー久しぶり!!』
『私のこと覚えてる!?あなたの愛しの人を引き合わせた人ですよー』
『久しぶりにそっちに帰るから会えない?』
私の性癖を知ったうえで付き合いを保ち続けてくれた数少ない友達だけどほんと何してたんだが。
『いいけどあなた今までどこ行ってたのよ?』
『ちょっと仕事で日本の辺境に飛ばされてたんだけどやっと戻ってこれたの!!だから遊ぼ!遊びつくそ!!』
『そんなに田舎だったの?』
『もう畑畑畑田んぼ田んぼ田んぼ田んぼって感じで近くのコンビニが歩いて30分はかかるような田舎』
『うわぁ大変そう』
『だから遊ぼ!私の遊びたい欲求はキャパオーバーしてるよ!!』
『はいはい。いつ戻ってくるの?』
『明後日にはついてるけど色々片付けがあるから次の土曜日はどう?』
『いいわよ。どこで遊ぶの?』
『とりあえず紗耶香の家に行くから!住所変わってないでしょ?』
『もちろん』
『了解!じゃあ来週行くね』
ビシッて敬礼した猫のスタンプが送られてきたからOKの看板を持った犬のスタンプで返す。
それにしても直接会うのは3年ぶりか。栞里変わってないかな?真っ黒になってたらどうしよう。絶対あの子のイメージじゃない。
いやむしろ合ってるのかな?どこぞのお嬢様かよって見た目してるのに性格は真逆。興味があることには飛びつくし、人を引っ張りまわすくせに飽きたらすぐに解放する外道。
あいつに何度振り回されたことやら。さーちゃんがらみだともっと。
やっぱり仕返してもいいよね?この際だから学生時代から溜まりに溜まった鬱憤をはらすにはちょうどいいわよね?
「紗耶香さーん!ちょっといいで.............あの紗耶香さん?どうしたんですか?」
「あら陽凪ちゃん。私はどうもしてないよ?」
「いやその邪悪な笑みをなくしてから言って下さい。今にも人をいたぶりそうな顔してますよ?」
「あらら顔に出ちゃってた」
「なっ!?も、もしかしてその相手は私!?しかも夜だから私襲われる!?」
「大丈夫よー。陽凪ちゃんのは高校卒業と同時にもらう予定だからー」
「さ、紗耶香様。そ、それは冗談でございますよ、ね?」
「さー、どうかな?私楽しみは後に取っておく派なんだよねー」
「私やっぱり美咲の所に養われてくるね!?同じ屋根の下にケダモノがいるのは怖いので!!」
「そのケダモノをこの前目覚めさせたのは誰かなー?誰のせいでこうなったのかなー?責任取ってもらうわよー?」
「ひっ!?わ、私はお肉もついてないし可愛くもないから美味しくないよ!?」
「そんなの関係ないわ。だって陽凪ちゃんと沙那いろいろ似てるじゃない?だからいざそういうことにあったらきっとものすっっっっっごく可愛くなるから心配しないで」
「し、心配しないわけないじゃない!!やっぱり私出ていく!美咲にお嫁として拾ってもらう!!!」
「もう夜遅いからやめときなさい。それに美咲ちゃんに拾われるくらいなら私がしっかりと鍵付きのケージに入れちゃうわよ?」
「いやーーーー!私監禁ルート入るの!?一生出れないの!?」
「さぁ?私の気分次第ね。ところで次の土曜日空いてる?」
「何!?私が入るくらいのケージを買いにいくの!?自分で入るのを決めろとこの鬼畜!!断固拒否する!!」
「それもそれでいいわね。まぁ冗談はここまでにしておいて、次の土曜日私と沙那との共通の友達が来る予定でね、会うのは3年ぶり」
「それって...................その人は知ってるんですか?」
「ううん知らない。知らせたくなかったから。だから土曜日に説明する」
「それじゃ私も必要ですね」
「いてくれるの?」
「もちろん。沙那ねぇの友達がどんな人か知りたいし、私の知らない沙那ねぇのことを教えてもらいたいから」
「そっか................ありがと」
「貸し1ですよ?」
「はいはい。じゃあそれは今から返そうかな?」
「へ?な、なんでこっちににじりよってるんですか?そ、その両手の動き気持ちわっ!?」
はいはいおとなしくする。すぐ終わるからねー。
「その無言が怖いよ!!この!その手を!離せ!!!」
そんなんじゃ取れないよー。
さてさて流石にこのまま始めるわけにはいかないから今日は一緒にお風呂に入るだけで我慢しようかしらね?
あの時以来隠すことのなくなったことが増えたけどいいよね?
だって陽凪ちゃんがあんなこと言わなかったらこんなことになってないんだから。
あーあ自業自得だよ?ケダモノはゆっくりご飯食べるから気をつけるんだよー。




