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生ジャージ





 ぞくっと背中に悪寒を感じた。




「なんですの?」

「あっ、いやなんか凄く視線を感じたような気がして」

「庶民のあなたが誰から視線を向けられるというのです。自意識過剰ではないのですか」

「だ、だよね」

 ハルは苦笑いを浮かべた。



「そろそろ、バスに戻らなくては点呼が始まりそうですわ」

「ほんとだ」



「では、ご機嫌よう」

「じゃあね。旭さん」

 そう言って、去っていく彼女に手を振りながらハルは思った。






 さっきの視線はなんだったんだろう。













 ツインテールをふわりとかきあげて、可愛い少女は強きにいい放つ。

「さぁ、早く私にスキルとやらをかけなさい。宇宙船だかなんだかしらないけれど調べてあげるから」


「おいおい。やけにノリ気だな」

 呆れた様子の神室のところに、ちょうど祐貴もやって来た。






「いたた。冬子様にボディブローをお見舞いされたぞ」

「おい、まさか作戦に気付かれんじゃないのか?」



「いや、多分ちがうと思う。それよりなんかリコちゃんがノリノリなんだか?」

「それは俺にもわからん」





「かなちゃん、スキルを今かけて。さぁ、かけて」

 りこは祐貴に催促する。


「おい、碧りこ。急にどうした」

 神室が困惑する。


「これが興奮せずにいられるか。ハルちゃんのジャージ姿。新鮮。それしてスキルを掛けてもらえれば誰にも邪魔されることなくハルちゃんのジャージを堪能できるわ」

「お前、妹だろ。いつも碧ハルと一緒じゃないか」


「それは妹ととして、節度をわきまえてるのよ。解き放たれた私は、思う存分ハルちゃんをなめ回すように眺めたいのよ」



 りこは地団駄を踏む。

「さぁ、ハルちゃんの生ジャージ。私を解き放ちなさい」








「解き放っていいものか……」


「いや、お前が宇宙船を修理したいと言い出したんじゃないか」

 ふと考えこむ神室に祐貴がツッコミを入れる。

















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