なぜだ
我が家に帰ってきた。
愛する妹と可愛いにゃんこ。
「ハルちゃん、遅かったね。今、お茶をいれるから座って座って」
そう妹に言われ俺は席につく。
「今日はね、松花堂弁当なんだ」
「はは、お弁当かぁ。それにしてもやっぱり我が家は落ち着くなって…」
「うぉーい。ちょっとまてまてまて」
そこにはハルの見知った顔があった。
「どうかしたか?」
普通にテーブルについている祐貴要と神室聖がいた。
「なんでだ。なぜここにいる」
僕の穏やかな平穏を返してくれ。
「最近、お前らほんとによくいるよな。帰れ帰れ」
「まぁ、そういうな」
神室は自分の弁当のエビフライをハルのお重に入れる。
「そうだぞ。こんな豪華な食材はそうそう食べれないぞ」
祐貴が唐揚げをさらにハルのお重に入れる。
お茶を入れて戻ってきた妹が申し訳なさそうな顔をして。
「ごめんね。ハルちゃん帰ってもらいそこなって」
席について、りこはお箸でハンバーグをつまんで僕のお重に入れる。
「さぁ、庶民はこんなものそうそう食べれないぞ食ってみろ」
神室が偉そうに言いながら、こちらを見ている。
食べろというのか?
「う、うまい」
パクっとエビフライを食べてハルは感動する。
それを見て、よかったとばかりに三人は笑う。
うう、またほだされてしまった。
貧乏が憎いとハルは肩を落とした。




