トワイライトムーン2
パタパタと妹は、身支度を整えた。
「ハルちゃん、私ちょっとコンビニに行ってくるね。何か欲しいものある?」
「いいよ、僕は。それより夜だから気をつけてな」
「うん。すぐ帰ってくるね」
くるりとりこは振り向いて可愛い笑顔で微笑む。
玄関の扉はゆっくり閉まる。
その隙間をスルっとオリオンが通り抜ける。
「ニャア」
なんだお前もお出かけか。
ふ~っとハルは息を吐いて、再び眠りについた。
りこがたどり着いたのは、家の近く木々の陰だった。
そこには、少し不機嫌な顔の男がいた。
神室聖だった。
「スレイブを投げることはないだろうが」
「私とハルちゃんのドキドキプライベートタイムを邪魔した罪は重いのよ」
ご機嫌ななめでりこは聞いた。
「ところで何?こんな夜遅く」
「遅くじゃないと、こっそり会えんだろ。オリエンテーションの細かい計画書を持ってきた」
「はぁ、まだ行くとか行ってないんですけど」
「こんなチャンスはまたとない。宇宙船を直して故郷に帰るんだ」
力説する神室にりこは、頭大丈夫ですかと思った。
「お願いだ。手伝ってくれ、碧りこ」
こんなロマンチックは月明かりの下で、まったくロマンチックチックじゃない頼みごとだ。
りこは、深くため息をついて頭を抱えた。




