表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/121

そのまた裏





 いつもの夕食が終わり、ハルはソファーのうえでにやけていた。



「ふん、ふふん」



 嬉しそうに写真を眺めながる僕を妹は呆れたように見ていた。そして、オリオンは不思議そうに見詰めていた。


「ハルちゃん、嬉しそうだね」

「えっ?わかる?」


 大会のあと、僕は神崎さんの写真を遠坂から貰いご満悦だったのだ。

「いいなぁ」

 小さく妹がこぼす。




「写真がか?神崎さんの?」

「んっ、じゃなくてね」

 妹が何か言いたげに口を開き、やめた。




 それが、単に言うのをやめたのか、異変に気付いてやめたのか。

 どちらだったのかはわからない。







「ハルちゃん。変な音が聞こえるね」

「そうか?」

「うん。小さくコンコンって音がするよ」

 妹がベランダの方の窓の近くに歩いていく。


「鳥かな?」

「どうかな」

 そう言って、妹はベランダに出た。



「どっだった?」

「あ~、うん。気のせいだったよ、ハルちゃん」


「そっか」

「スレイブ」




 

「今、なんか言ったか?」

 妹が何か口にしたみたいだったが、バサバサという音にかき消されて聞こえなかった。



「今の音は?」

「なんか猫が木から落ちたみたい」

「えっ?大丈夫か??」

「大丈夫、大丈夫」

 妹はベランダを閉めて、リビングに戻ってきた。







「ねぇ、ハルちゃん。私、ゼリーが食べたいな。だからコンビニに行ってくるね」

 可愛い妹の美しい笑みがそこはあった。





「そうか。いいぞ。夜だから気をつけてな」

「うん。ハルちゃんの分も買ってくるから少しだけ遅くなるね」






 そう言って出掛けた妹の背中を僕は見送った。

















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ