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その裏舞台





 祐希要は、オリエンテーションのしおりを読み終わり顔を上げた。


「楽しそうだな」

「なんでだよ」




 スッパーンと子気味のよい音がなる。

 榊がしおりを丸めて祐希の頭をぶっ叩く。






「いた。何すんだ」

「何すんだじゃないだろ?俺達は何をしに行くんだ?おい」

「勉強だろ?」



「ちっがう。宇宙船の調査に行くんだ」

 今度は、祐希が顔を歪める。



「はっ?いまごろ?行ったって何もないんじゃないか」

「いまごろじゃない。今だからだ。あの時は政府の警備も厳しかった。俺達も疲弊して逃げるしかなかった。今だからこそ、それなりの地位も築いた。学校の理事長を動かして、なんかとウェールズの近くでの合宿をこぎ着けたんだぞ」



「何か意味はあるのか?どう考えたって、この星の技術じゃ船は直せないぞ」

「わかってる。だが、確認したい。船は直せなくても通信機能は直せるかもしれない」

「通信たって、どこに。星は取られたんだぞ。俺達がここにいるのを逆に気付かれたでもしたら……」





「そこまで」

 ガラリッと扉が開く音がした。

 亜麻色の短い髪の美しい少女が教室に入って来た。

「ジュリか。驚かすなよ」

 榊はそちらに目をやる。





「祐希。私達は常に守りを固めなければならない。必要な情報はなるべく握っておきたい。そのために行くのよ。ステルス機能がまだ継続しているのであれば、政府には見つかってない。それにもしかしたら、他の仲間の行方もわかるかもしれない。すべては、冬子様の役に立つためだ」

 淡々とした様子でジュリは祐希を見た。


「わ、わかったよ」



「榊、気持ちはわかるが。通信機能には触らないでおこう。祐希の言うことも一理ある。冬子様の指示に従おう。決行は、オリエンテーションの最後の夜だ。アリバイは理事長を通して作っておいた」

 渋々といった感じで榊は頷いていた。







「あ~、俺もキャンプファイヤーとかやりたかったな」


 チェッと祐希は唇を尖らせた。





 




 

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