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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

らんぼうもののはんざいしゃ

作者: 司A得



あるところにひとりの男がいました。


男はとてもらんぼうもの。


自分の思うとおりにならないと気がすみません。


気にくわない事が有るとまわりにぼう力をふるい、みんなからきらわれていました。




あるところにやさしい男がいました。


男はとてもやさしいのでらんぼうものにもやさしくおしえてあげます。


「こらこら、そんな事をしてはいけないよ」


まわりからはあんなやつほっとけと言われます。


でも男はいつもらんぼうものを気にかけていました。





いっぽうらんぼうものは気にいりません。


「なんだあいつ、いつもえらそうにしやがって」


男はらんぼうものなので、あんなやつ消えてしまえ、といつも思ってました。



そんな二人がついにはげしくいい合うときがきました。


やさしい男はなんとからんぼうものをおちつかせようとしますが、

らんぼうものはついに男をころしてしまいました。


そしてらんぼうものはけいさつにつかまり、はんざいしゃになりました。






はんざいしゃにはむすこがふたりいました。


兄はすこし気のつよいところがありますが、まじめなわかものでした。


みんなのたすけになるような、そんなにんげんになりたいな、いつも兄はそうおもっていました。


そして兄がおとなになったときしごとをきめる日がきました。


兄はみんなのたすけになりたいので、けいさつかんになりたいといいました。


するとまわりのおとなは、


「だめだめ、はんざいしゃのむすこなんてけいさつにはできないよ」


と、みんなでよってたかって兄のじゃまをしました。


兄はがっかりしてしまい、わるいなかまのさそいにのり、はんざいしゃになってしまいました。


それをみてまわりのおとなはいいました。



「ああ、やっぱり。はんざいしゃのむすこだった」






それをみて弟はバカらしくなりました。


「まじめにしてた兄さんがああなるのなら、ぼくはてきとうに生きてやれ」


弟はろくにはたらきもせず、まいにちぐうたらしてすごしました。


それをみてまわりのおとなはおおよろこび。


「やっぱりはんざいしゃのむすこだな」






やがて父おやのほうのはんざいしゃが出てきました。


「おれのむすこをバカにしやがって」


はんざいしゃはむすこのじゃまをしたおとなをかたっぱしからころしてしまいました。


とうぜんけいさつにつかまり、こんどは死けいはんけつをうけ、死んでしまいました。


「おれのためにしてくれた父さんをころしやがって」


兄のほうのはんざいしゃは、父おやをしけいにしたおとなをかたっぱしからころしてしましいました。


兄のはんざいしゃもとうぜん死けいはんけつをうけ、死んでしまいました。








のこったまわりのおとなはいいました。


「いやはや、とんでもないおやこだったね」


「まだひとりのこっているぞ」


「ぐうたらしてるおとうとのほうも、わるいことをするにちがいない」


「やられるまえに死けいにしてしまえ」


そういっておとなたちはなにもわるいことをしていない弟をつかまえて、死けいにしてしまいました。



しかし、それをみていたよそのくにのひとが、


「なにもしていないのに、それはおかしい」とうったえました。


よそのくにのひとにいわれたえらいひとは、


「たしかにこれはおかしいぞ」と、しらべなおして、のこったおとなたちを死けいにしました。


それをみとどけたよそのくにのひとは、


「これでよし、よし」と、まんぞくそうにして、じぶんのくにかえりました。


それをみたえらいひとは、


「よかったよかった。やくめをはたしたぞ」と、まんぞくそうに元いたばしょにかえりました。





あとにはだぁれものこりませんでしたとさ。


やさしい男がすんでいたいえには花がいちりんだけさいていたが、いつのまにかだれかがもっていった。



ころされたおとな  はな  





おわり

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― 新着の感想 ―
[一言] なるほど決めつけは良くないですね。 子供は真面目にやっていたのに……・
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