表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
金色の希少種さん  作者: 遊楽
らぶレター
5/5

【5】

その後のお話。

問題が片付き平穏な1日に戻ったと思っていたのだけど、結果はそうではなかった。

六時間目にリサは早退したのだ。わたしも釣られる形となって。

それはリサに教科書を奪われたよーちゃんがかわいそうなので、女子からの痛い視線を我慢して、机をひっつけて教科書をシェアしている時に起きた。

授業が始まり三十分くらいたったころか、突然リサが驚きの声をあげた。

何事かとみんなが思うなか、体調が悪くなったからと帰ると言いだしたのだ。もちろん先生はそれをとめて、せめて保健室に行けと言ったが聞くわけもなく、わたしに送ってくれとリサは強引にわたしごと抜け出した。

下駄箱につくとわたしの心配はすぐに無駄とわかることとなり、リサは一枚の紙を取り出した。

「マジモンだ」と言うそれは、確かにマジモンだった。パチモンとは似ては似つかないすべてが可愛らしい手紙。

ゆうすけくん宛ての藤林さんからの愛のこもったラブレター。しっかりと名前までかかれており、大勢の敵を作ってもかまわないとの覚悟を感じた。


「教科書に挟まってた」

「そうだったんだ。だから藤林さん少し変だったんだね。自分のラブレターがバレたのかって。でも名前は書いたはずだけど、なんで? って。リサはすぐに懐にしまって見えない状態だったから確認できずやきもきしてただろうね」

「ちょっくらお話しするか」


そのまま放課後まで学校にいたわたしたちは藤林さんを連行することに成功した。

目があった瞬間すべてを悟ったようにおとなしく従ってくれたためやりやすかった。

彼女曰く、どうしても気持ちを伝えたくなったとのこと。きっかけは例の出来事だろうが、そこはつっこまないことにした。

今日の騒動を見てかラブレターは諦める、その代わり誰にも言わないでほしいとお願いしてきた。だけどリサはそれを断った。

言わないと約束するが、これは返せないと言い、一触即発になるのではと冷や冷やさせられた。

リサはよーちゃんにはしっかりと渡しとくからと笑顔で言い、かっこよさげにその場をあとにしたのだ。

そのままの足で今度は神崎めがけてダッシュ。誰にも気づかれないように拉致に成功するとパチレターについて問い詰めた。

初めは否定していたものの、わたしがリサの思いを代弁させられたことで、ついには自白した。すべては一時の嫉妬心からやってしまったと。

ここから先は特別面白いこともないので省くが、ようやくすべての蹴りがついたのだった。

文字数が余裕でオーバーしたが厚かましくも応募しとこ(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ