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囁きから聞こえる僕の本当の声

作者: 棚田 純

小さい頃やここ最近の出来事の一つや二つかもしれませんが、自身が想像したであろう夢が悪夢として認識してしまうのは不思議ではありません。誰しも起こりうること。それを共感しつつ、もし自分にもあるなら・・・と後で思いました。

もしそうであるなら、この私の経験と似ているかもしれません。違う場合は、私の経験は関係ないと思ってください。

自分が望んだものでは無い。そう感じたのは、ここ最近のことだ。

幼い頃から自分は「周囲と違うことがしたい」という願望に絡まれていた。まるで身体中に蔦が絡まったかのように。それが何度も自分は常識から外れた存在に困惑していた。本当は…何がしたいんだろうと。その願望は今では、野望に変わっている。

不思議だと思わないか?自分でもわからないのだよ。この複雑な気持ちを自分でも操作できているのか理解していない。これが一つの障害・症状だと言うなら、僕はそれを生涯背負い続けるだろう。そうでなければ、僕は僕ではなくなりそうだ。

この複雑に絡みあった蔦のように─────。


これは、幻聴か?

眠る前に聞こえる知り合った全ての人の怒鳴り声。今は、聞こえないが、あのころは聞こえた。つい最近のように鮮明に記憶している。青いカーテン越しに敷布団を敷いて頭上には、洗濯物が何枚も横列にかけられている。その真下から見ているあの状態。そして、その洗濯物の影となっている何枚物の隙間からシャボン玉のように こう言うのだ。

「何やってんだよ!」

「キモっ」

「何…。」

と全て、僕を嫌っている。あの頃は何だったのだろう。と未だにあの眠る前の一瞬の出来事が忘れられない。

これがもし、脳内による悪い記憶というなら既に脳内で削除するよう行っているだろう。だが、記憶に残るというのなら何かを意味しているのか。それが何なのか。突き止めたいという欲はないが、何故か不思議と鮮明に記憶している。


この囁きが今に始まったことではない。脳内に様々な人物いやこの世のものでは無いものがある形となって僕を操作している。それが、幼い頃から全く変わらない。実際に会ったことがない。ただ、それを実際に小学校の頃 ひたすら描いた記憶がある。それは、おそらく「早く消えて欲しい」というもがき苦しむ自分へのメッセージだと今はそう思う。


全ては描ききれなかったが、人に見せるとほとんどの人から引いた目で見られた。描いた本人にしかわからなかったが、好奇心しか残らなかった。今見れば、たくさん描きすぎてある意味気持ちが悪いのかもしれない。その当時の絵が今もあるのかと言えば、あるのはある。が、探せばあると言おう。


本当にしたいものは、山ほどある。だが、その本当にしたいものは、手の届かない所にある。それが本来望むべき自分だとしても。それが今ある自分なんだと実感している。大きな夢を旗のように掲げているが、達成してなどいない。ましてや、それが何なのかなんてものもある。大人になったらと思いつつもなったとしても進路が不安定な綱渡りだ。落ちれば何も得ることのできない仕事のないある意味、怖い人生だ。


世間溶け込んだフリをして生きている自分がどこかに居る。これもまた、囁かれざるを得ない本当の声なのだろう。

あのテレビに映る者は、今では成功者として映し出されているがそれでも顔を隠し続けるものは何という者なのだろうか。あれは手の届く者として扱っているのか。理解不能だ。

脳内にある出来事からして自身の経験が何らかしらの現象で起きるのが夢の中。だとすると、今思えばあの現象はそれに似ているのかもしれない。改めてそう思い返します。

よく耳にする「子供たちにしか見えないもの」も関係してるのか。考えると同じなのかは定かではございません。

 まぁ、ともかくそんな小さいようで実は身近な出来事を体験とした話でした。

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