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Rainy day

作者: Maria

会いたくて逢えなくて。



ある晴れた日に、私の恋は終わりました。

けれど、私の想いは止まらなかった。

それはずっと、ずーっと。



やがていつしか雨が降り出して、私の胸はさらに熱くなりました。

雨はどんどん私の体にしみ込んで冷たいのに、私の体の頬照りは止まらなかった。

それはもっと、もーっと。




逢えなくて会いたくて。




この胸はこんなに君を想うのに、なぜか頭は現実的で、嫌な想像ばかりが駆け巡る。




あの人と微笑み合う君も、



あの人を想って苦しむ君も、



あの人のために涙を流す君も。




会いたいのに、逢えない。



逢えないのに、こんなに会いたいの。




いっそ雨になって君の元に降り注ぎたい。



風になって君の元に舞い降りたい。



赤い傘に、水色の傘、それからお気に入りのピンクの傘…



いくら可愛い傘に変えたって、雨の日はどうしようもなく哀しくなる。



雨が降るとどうしようもなく哀しくて、切なくて、愛おしい。



だから私は雨が嫌いで雨が好き。



痛みさえ君を想う恋心ならば、愛おしいと思えるの。



会いたい。



会いたい。



逢えないの。



逢いたい。



逢いたい。



でも会えないんだよ。



たとえばもう二度と晴れの日がこなくても、君に逢えるのならばそれだけで十分。



たった一度でいいから君を私だけのものにできたならば、もう二度と太陽は見られなくったってかまわないの。



会えない。



会えない。



いま、逢いたい。



逢えなくて。



逢えなくて。



でも会いたい。



君に逢いたいの。

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― 新着の感想 ―
[一言] 雨になって降り注ぎたいっていいですね。切ない気持ちがとても出ていてよかったです。
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