設定集②
鳥人
人間に似た姿で翼を持つ種族であり、種類で細分化された種類ごとに異なる大きさ、色、枚数の羽根を持ち、飛行に適するよう体重が軽いのが特徴で、男の子は細マッチョ、女の子はぺたんこが一般的な体型だが理想とはされない。もともと深い森の奥や険しい山々などの秘境に住んでいたが、人間の開拓によって交流が始まった歴史がある。ビルや飛行機などの人間との空の空間を共有するために飛行に関する資格を行政で定めている。卵胎生という生殖形態をもち、お腹の中で卵を孵して育てる。無精卵はそのまま出てくるので、朝ごはんに出来る。だいたい14歳前後で卵を産むようになる。渡り鳥は方向感覚が特に鋭く、猛禽類は動体視力が秀でており、カラスは賢く、シマエナガはかわいいなど、種族によって大きく能力が異なる。
丙種飛行免許
中世頃は、鳥人の飛行は自己責任という慣習だったが、近代になって人口が増えるに従って、衝突などの事故が発生するようになり、飛行機の登場でより顕著になったために鳥人の飛行にかかる資格が整備された。
丙種は1km以上の連続飛行距離を、高度12m未満で認められる免許であり、隣町へ買い物程度が出来る。12mは姿勢を正して降下すれば大怪我にはならない高度とされる。鳥人なら取得するべきとされる免許で、鳥人なら警察官や学校の教師などが審査の資格を持ち、実技試験しかなく、取り締まる際もそこそこ飛べる事が確認できればその場で免許を与えられるので、実際のところ所持していない事は飛べないとみなされる。ある意味飛べる事実の証明みたいなものなので、特別な身体検査は不要である。
乙種飛行免許
国内の湾岸2km以内を高度200m未満で飛行する事が認められる。心身が健康である事や飛行能力に問題がないことの他、送電線や空港などの危険な施設を熟知している事が求められるので、実技試験の他に筆記試験が課せられる。航空法もさわり程度に知っておく必要があり、取得がカリキュラムに含まれている高校もある。社会人で運動音痴でない鳥人なら大体持っている、人間でいうと普通自動車免許の様な位置づけ。
甲種飛行免許
国内の領海内で高度無制限の飛行が認められる免許。高層ビルの屋上にスッと降りたつ鳥人はみなこの免許を持っている。航空法を熟知している必要があり、飛行機を操縦する以外はパイロットと同等の知識を身につける必要があり、取得には優れた運動神経と知識が要求される。取得する鳥人の種別に偏りが大きく、ツバメやタカなどの種族がよく持っているが、所持者の絶対数はそう多くはない。
国際飛行免許
国境を越えて飛行することを許される免許で、パスポートを兼ねる為、厳重な偽造防止処理がされている。取得条件は厳しく、外国語がある程度出来ることも必要とされる。所持していれば、世界中どこでも移動できるため憧憬の的であり、所有するだけで信用のおける人物とされるためステータスにもなる。取得に年齢制限はないので、渡り鳥の種族は一家全員で持っていることが多い。
鳥人のファッション
翼で空気を捉える事と抵抗と重さを抑える必要性から、生地は薄くて体に密着し、袖がない服が好まれ、タンクトップにホットパンツは空を飛び回るアピールとなり、逆に袖が長かったりするとあまり飛ばないと見られるが、これは飛行において初心者マークのような役割もある。
トップスは、羽根のサイズが袖口より大きく、腕を通して着ることが出来ないのが普通であるため、通常、頭を通して両脇下をファスナーで留めるか、片方の翼を通してボタンで留めた後にファスナーやカフスでもう片方の脇の下を留めるという方法が一般的だが、翼を直接通せるように大きく取った袖口をもつ服もある。
ボトムスは尾羽を通す穴が開いており、脚を通した後尾羽を通してから前のボタンやファスナーを留める。