ちょっとした再会
嫌な予感を胸に私は体育館へと向かった。
体育館は広かった。
どこに座ればいいのかな?と思っていると、「体育館に来た生徒のみなさんは、空いている席に自由に座わってください」とアナウンスが流れた。
私はとにかく人がいない席を選び座った。すると、見覚えのある男の人ががいた。なんか見たことがある?誰だっけ?そんなことを思っていると、
「え、久未?久未なの?」
男に声をかけられた。なんで私の名前知ってるんだろう?そう疑問に思った時…
「俺だよ。俺だって、覚えてないのー?昔よく一緒に居た裕也だよ」
そこで私は思い出した。
そうだ!裕也だ!
彼は、幼馴染の裕也だった。
昔はよく一緒に居たけど、裕也は親の都合で引っ越したきり会っていなかった。裕也と再会して嬉しくなり、2人で色々なことを話していると急に
「生徒のみなさんは静かにして下さい。」
アナウンスがかかった。周りは一斉に静まり返った。
静かになりステージを見ると、綺麗な女性が立っていた。
「生徒のみなさん、こんにちは。私はこの学院の理事長、濰褄紗凪と申します。今ここにみなさんに集まって貰ったのはこの学校の方針を話すためです。長くなりますがよく聞いてこれからの学校生活の参考にして下さい。」
この学校の方針かぁーそう言えば聞いたことなかったなー。私はそう思った。でも、実際方針はどうでもいいんじゃないかと思ったが、学校生活の参考にしてくださいと言われたのだからしっかり聞かなきゃ!