他己紹介
意見等よろしくお願いします。
放課後、1人の生徒が秋夜に話しかけて来た。
「どうだった?」
何がだよ、と返すと、
「転校生に決まってんじゃん!どう?可愛い?優しい?いいなあ。」
話題の本人は照れまくりである。
「うっさい、黙ってろ」
えへへ、ごめんねと笑った彼は竹下灯だ。
残念(?)ながら秋夜のコミュ症っぷりは地域社会の中では発揮されない。
ましてや灯はかなりフレンドリーな性格の持ち主で、とても明朗だ。
そして灯は、「優希〜帰ろうぜ〜」と1人の女子の元に駆けていく。
優希、と呼ばれた女子は小鴫沢優希だ。灯が産まれた時から隣に住んでいる、いわば幼馴染というやつである。
余りにも灯と仲がいいので、「お前ら付き合ってんの?」と聞くとバカ言え、と灯に一蹴されてしまう。
どちらかというと、控えめなタイプで、黒い髪は肩までの長さで、肌も綺麗だ。
さらに家事全般できるので、男子からの人気は高い。
優希は灯に呼応し、2人は仲良く帰って行った。
秋夜には、なぜあんなに良くできる女子がすぐ近くにいるのに、「彼女欲しい」だの、「東京でナンパしようかな〜」などという結論に至る理由が解せない。
「あの二人は恋人なんですか?」
エレナのごもっともな質問に、秋夜は首を振った。
「わからん。本人たちは否定してるが。」
すると、エレナは首をかしいで解らなそうな顔をした。
もちろん秋夜も解らないので、そのまま荷物をまとめると外へ出た。
駄文失礼しました。