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 雲の切れ間から太陽が見え隠れしている。デビィはチーズバーガーを七個とコーヒーを二つ、ハンバーガー・ショップの店員から受け取ると、広場のベンチで待っていたレイのところまで歩いて行った。ここ、クックロビン・タウンに到着したのは午後三時半頃。童話に出てきそうな木の形をした時計塔の針は今は四時過ぎを指していた。レイはデビィのことが心配だから自分も一緒に行くと言ったのだが、デビィはもうトラブルに巻き込まれたくはなかった。彼一人よりまだ腕が完全に再生していないレイと買いに行ったほうがそういう意味では危険な気がしたのだ。

 前日まではまるで嵐のように様々な出来事に巻き込まれ、二人とも精神的にかなりの疲れを感じていた。デビィも幸いなことにあれ以来、食人衝動は感じていない。二人はアンディの車に乗って一晩中夜道を走り抜け、朝方、途中のガス・スタンドで降ろしてもらい、その後、ヒッチハイクをしてこの街に辿り着いた。広場の白いベンチで待っていたレイの金髪は遠目からでも煌めいて見えた。アンディからもらったダサいダークグリーンのチェックのシャツを着てはいてもレイが目立つことには変わりない。

「ありがとう。早かったね、デビィ」

「店がすいてたからな。ほら、食えよ。ピクルスは入っててよかったんだよな」

「ああ」

 レイは左手でチーズバーガーを受け取ったが、ちょっと考えてからデビィのほうに差し出した。

「紙、剥がしてくれないか。片手だとやりにくいんだ」

 デビィはレイの横に腰を下ろしてハンバーガーの包装紙を半分剥がし、レイに渡した。

「ありがとう。……ところでまだ金はあるのか?」

「いや。そろそろ危ないかもしれない。俺、そんなに口座に金は持ってねえし。取りあえず、ここ数日の宿代と食事代くらいは出せそうだけどな。カードは記録が残るからこれからは現金払いのほうがいいだろう。金は明日、下ろしておくよ」

「そうなのか。だったら働かなくちゃいけないな。取りあえず、俺の腕が元に戻ったら一緒に働けるところを探そう」

 レイの腕は前日から驚くほどの再生を果たしていた。もう掌は出来上がっていて後は指だけだ。

「ああ、もう少しってところだな。お前の腕」

「昨日、あのハンターに再生部を突き刺されただろう? あれから再生が速くなったんだ。痛みも凄いけれど、あれには回復を早める効果があるのかもしれないな。ただもう二度と経験したいとは思わないけどね」

 二人が食べ始めた途端、数羽の小鳥が目の前に舞い降り、ちょんちょんと小さく跳ねながら近付いてきた。レイはハンバーガーを少し千切って足もとに撒くと、小鳥がそれを啄ばむのをじっと眺めていた。

「可愛いな。デビィ、お前はペットを飼ったことがあるか?」

「家では前に犬を飼っていたよ。マルチーズってやつだ。可愛かったけれど、俺は猫のほうが好きだな」

「そうか。俺は一度も飼ったことがないよ。引っ越しばかりだったしね。小さい頃に一度、子犬を拾って帰った時は酷く叱られたよ。俺は泣きながら公園に捨てに行き、ベンチに紐で繋いでそのまま走って帰った。あの時の子犬の悲しそうな鳴き声は今でもまだ覚えてるよ」

「それ、同じだな。俺もそんなことがあったよ。ただ犬じゃなくて猫だったけれどな。俺の母親は猫が大嫌いでね。子供の頃に大事にしてた熱帯魚を食われちまったとかでさ」

 レイはデビィを見てちょっと寂しげに微笑む。 

「同じ……か。そうだな。人間もヴァンパイアも感情は変わらないんだ。けれど俺達は存在自体が許されない。俺はね、今度目覚める時がいつなのかは判らなかった。十年後か、百年後か。でも、きっと目覚めた頃にはモンスターの権利は認められてるんじゃないかって、淡い期待を抱いてたんだ。甘かったよ」

 確かに、モンスターを取り巻く環境は昔よりよくなっているとはいえない。ハンターの数こそ以前より減りつつあるが、それはモンスター自体の数が確実に減ってきているためだ、とテレビで言っていたことをデビィは思い出した。

「俺だって、お前に会うまではヴァンパイアはただの凶暴な化け物だと思っていたからな。無理もないかもしれない。でもきっと、いつかは共存出来る日が来るんじゃねえかな」

「そうなって欲しいな。いや、そうならなくちゃいけないんだ。今はまだ具体的に考えてはいないけれど、いつかは俺にも何か……」

 その時だ。二人の前方を銃を持った数人のハンターが通りかかるのが見えた。血の匂いが微かに漂ってくる。

 レイは少し表情を強張らせたが、ハンター達がそのまま通り過ぎたので、ほっとしたようにまたハンバーガーを食べ始めた。この街も危険なことには変わりない。

 やがて、食事を終えると二人は今夜の宿を探すために歩きだした。


 路地裏の古い小さなホテルを見つけて部屋を借りた。階段を上り、三階の角部屋に入るとレイはそのままベッドに倒れこんで眠ってしまった。

 天使のような寝顔で寝息を立てている彼にそっと毛布を掛けると、デビィもそのままレイの隣で横になった。ようやくベッドで眠ることが出来る。そのことが何よりも嬉しかった。


 翌朝、デビィが目覚めてみるとレイは既に起きていた。窓からの日差しの角度は既に日が高いことを示している。小さなテーブルにドーナツの袋を置き、湯気を立てるホットコーヒーを並べるレイの右手はすっかり元に戻っていた。

「目が覚めたか、デビィ。表通りの店が開いてたんで朝食を買ってきたよ」

「ああ。腕が治ってよかったな、レイ」

 レイは右手を顔の前に持っていくと握ったり開いたりしてみせた。

「まだ少し感覚が鈍いけどね。まあ、腕を斬られるのは初めてじゃないから、これは三本目の腕ってことになるな」

「前にも斬られたことがあるのか! いったい誰に?」

「ジェイクだ。俺の義兄だよ。もっともあいつを兄だなんて思ったことは一度もないけどな」

 デビィはベッドから降りるとレイの向かいの椅子に座り、ドーナツの袋に手を伸ばした。

「あいつが俺を見つけるために20万ドルもの賞金を掛けて探していたってことは、奴はハンター共と手を組んでいるってことだな」

「じゃねえかな。でもヴァンパイアとハンターが手を組むってどういうことだ?」

「奴は自分の取り巻き以外のヴァンパイアは下等だと言って軽蔑していた。例えば全米の各地にスパイみたいに自分の仲間を送り込んで仲間じゃないヴァンパイアの情報をハンターに伝え、自分達は決してハンターに襲われない。そういう契約を結んでいるってことは十分考えられるな」

「とんでもねえ奴だな」

「いや、これはあくまでも推測だ。奴は残酷な性格だからもっと酷いことも行っている可能性はある。俺が心配なのは父と長老がどうなっているかだ。今頃になって俺の棺桶を探し出して殺そうとしたということは二人とも既に杭を打たれてしまったのかもしれない。いずれにしても今は何も判らないな」

 レイは部屋の隅にあるテレビのスイッチを入れた。

 ちょうどニュースの時間で、一昨日、小さな街がゾンビの発生で壊滅したこと。その際、丘の上に立つホテルに集まっていたバックパッカーの集団が襲われ、全滅したことが報じられていた。街の周辺は軍によって封鎖されているので実際、どんな状況なのかの詳しいコメントはなかった。

「まったくどうかしているな、この国は」

「いや。今に奴らの悪事だって暴かれるさ。アメリカはそういう国だ」

「お前は楽天家だな、デビィ」

 確かに今まではそうだった。でも今、自分達が置かれている状況を考えるとデビィはとてつもなく不安になってくる。

 レイはドーナツをひとつだけ食べて、後は全てデビィに渡した。

「とにかく腹を満たしておくことだ。少しでも衝動が起きないようにするためにね」

「何だか俺、動物園の猛獣みたいな気分になってきたぜ」

「イボイノシシとか?」

「ライオンとかだよ! ってなんでイボイノシシだよっ」

「いや、何となく。お前、可愛い娘を見るとなりふり構わずに突進していくからな」

「なんか、俺、ものすごくスケベみたいじゃねえかよ」

「違うのか?」

「絶対違うっ。俺はスケベじゃなくて単に女にモテモテなだけだっ。いい加減にしないとほんとに怒るぞ」

 レイはデビィの顔を見てくすくす笑い出した。初めて見せたその表情の無邪気さにデビィも怒る気をなくしてしまった。

「とにかく、今日は仕事を探しに行こう。いい仕事が見つかるといいな、デビィ」


 その日、二人は街中を歩き回って仕事を探した。けれど、一人なら雇えても二人いっぺんに雇ってくれるようなところは何処にもない。もうここは諦めて別の街に行くしかないのだろうか、とレイは心の中で呟いた。重い足取りで宿に向い、途中のバーガーショップで食事を終えた頃にはもう午後七時を過ぎていた。部屋に入り、生温いシャワーを浴びるとデビィはテレビをつけた。

「仕方がないよ、デビィ。明日また他の街に移動しよう」

「ああ、それしかねえな」

 二人は買ってきたホットコーヒーを飲みながらしばらく黙ってテレビを眺めていた。デビィはそのまま少し居眠りしていたらしい。窓を開ける音に目を覚ましてみると、レイは窓の桟に腰を掛けて外を眺めていた。空はどんよりとした雲に覆われている。テレビでは午後十時のニュースが始まっていた。

 その時、レイが急に窓から身を乗り出した。

「デビィ、あれを見ろよ」

 急いで窓を覗いてみる。路地の奥に三人の人影が見えた。一人は老夫人、後の二人は若い男のようだった。一人の男が老婦人の持っているバッグを引っ張り、夫人が悲鳴を上げた。バッグを取り戻そうとする夫人を別の男が突き飛ばす。下卑た笑い声。次の瞬間、レイがひらりと窓を乗り越えて地面に飛び降りた。デビィは足が竦んで飛び降りることが出来ない。急いで部屋を出ると階段を駆け下りてレイの後を追った。


「なんだてめえら。見てたんならこのままにはしておけねえな」

 スキンヘッドにタンクトップ、何やらじゃらじゃらした金具のついた黒い革のズボンを履いた二人は見るからに凶悪そうな顔してニヤニヤ笑っている。一人のほうがナイフを構えてレイのほうに近付いてきた。

「年寄りから金品を奪うような奴は人間のクズだ。でも俺はお前らを殺す気はない。殺す価値もないからな」

 レイはそう言いながら、まるで汚いものでも見るような眼で男を見た。

「何を! この野郎!」

 男はレイに駆け寄ってナイフを突き刺そうとしたが、彼の回し蹴りが一瞬早く男の脇腹を直撃した。男はそのまま壁に激突して呻き声をあげた。慌てたもう一人の男が逃げようとした。デビィは男を追いかけ、腕を掴んで軽く捻ってやった。骨の砕ける鈍い音がして男が悲鳴を上げる。こいつは凄いな、とデビィは思った。一昨日、斧男をやっつけた時もそうだが、人間だった頃には考えられないくらいに彼の腕力は増していた。

「デビィ、もうそれで十分だ。放っておけ」

「お、覚えてろ!」

 二人の男達は言葉とは裏腹に苦しそうに身体を曲げ、足を引きずるようにして逃げて行った。

「大丈夫ですか?」

 レイは老夫人を助け起こし、落ちていたバッグを拾って渡した。

「ああ、ありがとうございます。ありがとうございます。お蔭様で助かりました」

 ゆるくウェーブのかかった白髪、品のいいクリーム色のスーツを着た優しい面差しの老婦人は二人の手を順番に両手で握って何度もお礼を言った。

「いいんです。当たり前のことですから。とにかくこんな時間に一人歩きは危険です。お宅までお送りしますよ」

 レイは小さな老夫人の身体を優しく支えるようにしてゆっくり歩きだした。

「何やってんだ、デビィ。お前も一緒に来いよ」

「あ、ああ」


 老婦人の住まいはちょうど広場を挟んで反対側に広がる住宅街の中にあった。庭の奥にあったのは広いポーチが目立つ白い壁の大きな家だった。

「今日は、お友達の家のパーティに行ったんですけれどね。夜遅くなってしまったので近道をしようと思ったら変な道に入り込んでしまって。本当に殺されるかと思ったわ」

 ドアが開き、人懐こそうな中年の女性が老夫人を出迎えた。

「奥様、なかなかお戻りにならないんで心配していたんですよ。タクシーでお帰りになればいいのに」

「タクシーなんて駄目よ、アン。少しでも歩かないと身体が鈍ってしまいますからね」

 やれやれ。だからと言って夜遅くあんなに危険なところを歩くほうがよっぽど体に悪いだろうに、とデビィは思う。

「あの、奥様。その方達は」

「私の命の恩人よ。悪人にバッグを取られたところを助けてくれたの」

「本当ですか! 大変! どうしましょう。警察に連絡しなくては」

 おろおろするアンに、老婦人はきっぱりと言い放った。

「いいのよ、アン。私は何ともなかったんだから。それより、この方たちを居間にお通ししてコーヒーとお菓子を持ってきてちょうだい」

 レイはほっとした。警察が関われば面倒なことになってしまう。


「ゆっくりしていってね。アンの焼くクッキーは美味しいのよ。召し上がって」

「ありがとうございます」

 レイはにっこりと笑ってクッキーに手を伸ばした。

「私はマリアン・グリーンウェイ。マリーって呼んでちょうだい」

「俺はレイ。こいつはデビィです」

 デビィはマリーに会釈するとそっと居間を見回した。落ちついたベージュの花柄の壁紙、そして茶系で統一された家具はとても趣味がいい。

「あなた達、本当に強いのね。仕事は何をされているの?」

 レイはちょっと困ったような笑みを浮かべて答えた。

「俺達、昨日、この街に来たばかりなんです。まだ住むところも決まらないし、働く場所も見つからなくて困ってるんですよ」

 マリーは二人の顔を見ながら、柔らかく微笑んだ。

「そうだったの。それでお二人はお友達? それとも……ええと」

「ああ、そういう関係じゃありません。子供の頃からの友達です。若いうちにいろいろ経験したくて各地を転々としてるんです」

「そうなの。仲がいいのね。羨ましいわ。私も放浪の旅に出たいと思ったことがあるのよ。ずいぶんと若い頃ですけどね」

 マリーは立ち上がり、クロゼットの上から籠を取ろうとした。その時、横に置いてあった数個の瓶を下に落としてしまった。レイは瓶を拾うと、何となくラベルを見た。何処にでも売っているようなビタミンのサプリメントだ。

「ああ、それは孫のリンゼイがくれたのよ。身体いいから毎日飲みなさいって。私はそういうのが嫌いだから一度も飲んだことないんだけれど、なくなるころになるとまた送ってくるのよ。よかったらあなたにあげるわ」

「ありがとうございます。でも……」

「持って行って。私は飲まないし、捨ててしまうのももったいないから」

「そうですか、それじゃ一個だけ」

 俺達にだってこんなものは必要ない。そう思いながらもレイは瓶をもらっていくことにした。

 マリーは編み物の籠をテーブルの上に乗せた。籠の中には毛糸の玉がいくつか入っていた。編み棒を手に取り、編みかけのマフラーをゆっくりと編み始める。ベージュと茶と白のボーダーのそれはとても暖かそうだ。

「マフラーですか」

「ええ。これは孫のマシューの誕生日にプレゼントするのよ。とても優しい子でね。時々訪ねてきてくれるの。本当にあんな仕事さえしてなければもっといいのだけれど。……ああ、ごめんなさい。気にしないでね」

 それから二人は夜が更けるまでマリーと過ごした。もっとも喋っていたのはほとんどマリーのほうで、話の大半は思い出話だったが。いつの間にか時計の針は十二時を回っていた。

「それじゃ、俺達はこれで」

 レイが立ち上がると、マリーが編み物の手を止めた。

「ねえ、私の持っているアパートに空き部屋があるの。よかったらどう?」

「いいんですか? でもデポジットが……」

「いらないわよ、そんなもの。家賃もお金が出来た時でいいから。それから知り合いのカフェがウェイターを募集してるのよ。よかったら紹介してあげるわ」

 二人は喜んでマリーの好意を受け取ることにした。


「おい、デビィ。早くしてくれ。皿が間に合わなくなるぞ」

 シェフの言葉にデビィは皿を洗う手を早めた。慌てたせいで顔に洗剤が降りかかる。街の中心部にあるカフェ「ハミング・バード」。マリーが紹介してくれたこの店は結構な人気で昼時ともなればひっきりなしに客が出入りする。二人は一緒に雇われることになったのだが、レイはウェイター、デビィは皿洗い兼雑用係になってしまった。何だか不公平だなとデビィは思った。だがレイをウェイターにしたのは店にとっては正解だったろう。

 ウェイターの服装がよく似合うレイは愛想がよく、少しも間違えることなく確実に注文を取って厨房に伝え、美しい身のこなしで料理を運んでいく。彼のことはすぐに近隣の評判になり、女性客が前よりも増えた、とマスターは喜んでいる。

 そうやって忙しく働きながらもレイはデビィの様子を常に窺っていた。食人衝動が高まった気配を感じると、レイは彼を素早く店の裏に連れ出し、マルボロや、時にはチーズバーガーを買ってきて手渡した。マスターはレイに惚れこんでいたので、そのことに対して文句は言わなかった。おかげでデビィは昼間はどうにか衝動を抑えることが出来たし、衝動が起きる間隔も少しずつ長くなっていった。

 夜、アパートに帰るとデビィは夕食を食べて早々に寝るようにした。家事の一切はレイが引き受けていた。

 毎朝、デビィはレイが作るオムレツの匂いで目を覚ました。レイは炊事も洗濯も手早くこなしてしまう。デビィがレイに、どうしてそんなに手際がいいんだ、と聞くと彼はロザリーと同棲していた時に覚えたんだ、と少し顔を赤らめて答えた。

 休みの時は二人で映画を見に行ったり、買い物に行ったり、時には部屋で一日中、のんびりと過ごしたりもした。ただ、二人は常に行動を共にしていたので、個人の自由な時間というものはほとんど持てなかった。

 満月の日が近付くと、レイは夜中に一人で外へ出かけて行った。彼はヴァンパイアとしての食事をしに行っているのだ。レイが一般人を殺すことはない。だが、彼が無事に戻ってくるまでデビィは眠りに就くことが出来なかった。やがて部屋に戻ってくると、レイはガラス越しに窓の外を眺めていた。じっと何かを考え込むように外を見つめる彼に、デビィは何故か声をかけることができなかった。

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