* Log No.4
アイツの正体、とは⁉
以前、出てきた名前なので、皆さん、いつ、どんな時に出てきた名前か、考えてみてくださいね☆
あえ⁇
今言ったの、俺じゃないよな?
分かった⁇俺が言いかけたの……。俺が言えなかったの…。
ホエフッタは、俺が一言ひとこと噛み締めながら聞こうとしていた質問を、さらっと、いとも簡単に言いやがった。
ホ、ホエフッタが、俺の台詞横取りしやがった……
主役は俺だ、とでも言うように……
知ってた?主役って、俺なんだよー!
おぉ~
ぉ…
なんか、いろいろとショックだ。
……いや、待てよ…?
これって、夢なんじゃねぇの⁈なぁ⁇そしたら、この状況の説明付くんじゃないか?
ドンッ ドンッ!!
縄で縛られてるから、ちょっとケツを浮かせて地面に打ちつけることしか出来ない。
ねぇ⁇これって、どんだけやれば、夢って分かるの?
誰でもいいから、教えてください…。俺、そろそろ涙出てくるよ⁇
ゼンゼン痛いんですけど……
ハハ……ハハハハ…ハ……。
はぁー。
もう、降参だわ。なんなのさ⁇俺をどうしようというのだね?ワトソン君。…いや、ホエフッタ君。
俺は、煮ても 焼いても 上手くないぞ…‼
そして、そんな俺を凝視していたホエフッタが、正体不明なヤツに向き直って、やっと口を開いた。
「…で?とにかく、お主は何者なんじゃ⁇」
そうそう、まずは それが問題だよな。
「僕ですか?僕は、タヤート海賊団の航海士、留谷丹尭です。
一応、ここには、偵察目的でやって来たのですが、先程のホエフッタさんのお話を聞いて、改心しました。そこで、その素晴らしいお考えの元、僕を今一度、仲間にしてはいただけないでしょうか。
そこに居る彼も、きっとそれを望んでいることでしょうから」
丹尭と名乗ったそいつは、俺に向かって不敵な笑みを浮かべた。
そんな、ホイホイと物事を決めていいんかい⁉
そして、勝手に人の名前出すな!
…まぁ、タヤート海賊団なら、そうそう強いって噂を聞いたことはねぇから、少しくらい舐めてかかっても、痛い目にゃ遭わねぇだろうな。
最近、噂を気かねぇんだけどよ……⁇何とかなるだろう。
それにしても…、留谷って どっかで聞いた名前のような気がするんだけどなぁ…⁇どこで聞いたんだ⁇
「ほぉか…で、お主も仲間になるってことでいいのか⁈わしは、お主を少し気に入ったとこでなぁ…」
ホエフッタは、挑戦的な、俺を試すような目で、こっちを見つめてきた。
ふーん、俺、気に入られちゃった☆わーい!
…なんて、言うかと思ったか、このクソじじい‼お前ら、本当にふざけるのが好きらしいな。二人で仲良くやってろっつーの。
ってことで……、
「悪いけど、嫌だから。どんだけふざけりゃ気が済むんだよ、お前ら。とにかく、俺は抜けさせてもらうぜ」
「そうか、残念だ。痛くしないで仲間にしようと思っていたのになぁ……」
は⁇何言ってんの、あのオッサン。マジ、ムカつくんだけど。
力強くでも、俺を仲間にしたいらしいな。俺だって、鍛えてるんだ。こんなおじさんに負けてられっかよ!
「意味、わかんないんだけど?俺、アンタが思ってるより、強いと思うよ。俺ん家、曾じじいの時から、短剣使うんだけど、アンタ相手なら、素手でやってやるよ」
言った瞬間、俺は後悔した。
俺は、途轍もない勘違い…いや、途方もない間違いをしていた。
さっきあった出来事を、お前は忘れちまってたんだよ。お前は、鶏か⁈三歩あるきゃ、なんでも忘れちまうのか‼なぁ、俺!
今、何でこんな格好させられてるのか、もう忘れたのか⁉
「小僧、あまり調子に乗るなよ」
ホエフッタが、冷たく言い放つ。怒ってんのかな。
早く、訂正しないと…‼
いや、これでも俺は 男だ。しかも、さっきから、良いとこ無しじゃねぇか。ここで名誉挽回…?汚名返上…⁇……(まぁいいや)しねぇとな。
俺は、闘いの引鉄を引いた。
「ギックリ腰になっても、しらねぇぞ」
ホエフッタは、金の矢を手に取った。
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