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仲間は要らない。
家族は居ない…
〜世は、二十世紀の後半…〜
俺の名前は、水狼 大戀。この名前、格好いいけど、書きづらくて苦労してる。今、17歳。身長・体重は、182cmの、70kg。子供の頃から海に出てたから、肌はきれいな褐色。髪は、真っ黒でツンツン。
そんな俺の子供の頃からの夢は…
今、この十二世紀の末の海に眠る、有り余るホドの金銀財宝…
数々の海賊達の手から手へと渡ってきた、輝きが溢れ出るオタカラ…
外国の豪華客船に乗っている人々の宝石達…
貿易船の中で蠢く様々なモノ…
それに含まれる全てを手に入れること。
終わりのないロマン。
周りのみんなは、武士や侍になっていくけど……、限りのある一生を、そんなんで終わらせてたまるかよ!
俺がこんな夢を持ち始めたのは…
俺は、両親が早くに死んじまって、引き取った俺のじいさんが海賊で、それに憧れたせい。
じじいはいつも、まだ子供だった俺に、 “宝の素晴らしさ” ばっか話して聞かせてた。
んで、俺はカイゾクやってる。
海賊から宝を奪うのも、自分で宝を探すのも楽しくてしょうがない。
いつも、宝に呼ばれてる気がして、宝を追ってないと落ち着かない自分がいる。
…そして 先に書いたように、、俺は他人を信用出来ない。
それで仲間もいない。要らない。
別に、人間が嫌いだとかいうわけじゃない。
それは子供の頃の経験と、
じじいの話からも教わったこと…
まず、子供の頃、一番信じてた友達に裏切られたことがあった。
人間が苦手になった。
…次に、じじいから聞いた話。
じじいの名前は、水狼 知磨。…若い頃は、短刀の使い手で、「短刀のカス」って呼ばれてたらしい…。
ひねりがない上に、“カス”って……
そんな異名自慢されてた俺って、すげえかわいそうだったと思う。
だって、自分の祖父に失望しながらも、相手を傷つけないように相槌を打たなきゃいけないんだから。
・×・×・×・×・
さて、知磨は昔、まだ若かった頃、少し名が有るというだけでつけあがり、大戀と同じく、仲間を必要としていなかった。
そして、ある日突然、大勢の海賊達に襲われたことがあった。
いくら短刀の使い手と言っても、大勢相手で通用しなかったのは、言うまでもなかったことは、容易に想像がつくことだろう。
そうして、苦戦していた時……正確には、絶対絶命の危機に 突然、知磨の前に一人の男が現れたのだ。
その男の名は、留谷 轟響。知磨と同じくらいの年齢で、こちらも、たった一人で海賊旗を掲げる身だったが、轟響は、知磨よりいくらか名の有る海賊だったという。
轟響のお陰で知磨は、命拾いしたわけである。
流れで、知磨は轟響の仲間になった。
しかし それは、知磨が轟響を散々利用して、踏み台にしようと考えていたことも理由に入る。
だが、そんな考えは3日ほどで吹っ飛んでしまった。
何故なら、轟響の屈託の無い無垢な笑顔が、知磨の心を揺れ動かしたからだ。
そして、知磨がそんな心境になっちまったのが運の尽きだった……。
知磨は、そのすぐ3日後に海軍に突き出されてしまったのだ。
・×・×・×・×・
どうやって逃げて来たかは聞けなかったが…
つまり、だ。
利用してやろうと思っていたのに、逆に利用されちまったわけだ。
この話で、俺は仲間なんて作るもんじゃないことを学んだ。
ただ、それでも、じじいは仲間を作れと言い続けた。
じじいの話は、途中だったみたいだが、俺はもう話を聞く気にはなれなかった。
そして、その時はじじいをおいて、そのまま自分の寝ぐらに帰った。
あの時、じじいが何を言おうとしていたのか、今となっては知りようもない。
じじいはその話をしたすぐ後に死んじまったからだ。
せめて、海軍から、どうやって逃げて来たかくらい聞いときゃよかった。
俺に言わせれば、色々情けねぇじじいだったと思う。だがしかし、アイツに憧れて海賊になったことは事実で…、じじいが死んだのを聞かされた時、淋しさを感じなかったといえば嘘になる。
そして、怒りはひどいもんだった。
何故なら、じじいは殺されていたからだ…
最初に見つけたのが俺じゃなくて、本当に感謝してる。
もし、最初に見つけていたら、俺は…
俺は、いつか必ず仇を打つ。
打つまでは、死なねぇ。
そして、墓に、毎年抱えきれない程の宝を備えに行ってやるよ。
…待ってろ、じじい。
小説で海賊モノをやるのは、すごいキツいです…が、頑張って仕上げて、親友に最高の話を読ませてあげられるようにしたいと思います!
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