表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/19

止まらないえびせんと突然のプロポーズ

今、私は国王陛下夫妻と向かい合ってクリームパンを食べている。


コンビニから家に帰ったら、おばあちゃんとマリ姉は初詣に行くと丁度家から出て行く所だった。


マリ姉はいつものニヤニヤ顔で、「お二人でごゆっくり」と言って出かけて行った。


とりあえずアーノルドに荷物を持たせて、先に帰ってもらい。私は家に帰って着替えてから、またおばあちゃんの家に行って、アーノルドの塔に行く準備をした。


ふと思いついて、アーノルドは甘いものばかり買っていたな。塩っぱいものもいいなと、えびせん持っていこうかな。お茶はほうじ茶にしよう。


私がついた時には国王陛下夫妻ももういらしてた。


しっかり自分達のティーカップも持ち込んでる。


お二人の結婚式らしい絵がついてるカップ。もしや、ロイヤルウエディングカップ?記念に一般市民が買うものと思ってたが、本人たちも使うんだな。


「あら、貴方達もこういうカップ欲しい?作りましょうか?」


「け。。結構です」

と慌てて言うと、アーノルドがちょっとガッカリしてた。え?欲しいの?


「そうよね、まずはティーカップの魔女を探さないとね」


「色々手は尽くしているのだが、情報が集まらなくてな」難しい顔をしながら、シュークリームを頬張る国王。一口食べたら、無言で残りを飲み込んだ。アーノルドそっくりだ。


私はそこにスッとえびせんを出した。


アーノルドが早速手を出す。カリカリと無言でずっと食べている。

それに気がついた2人も食べ始める。


「何これ止まらない、サクサクが良い」


「甘い物の後に塩っぱいもの最高」


「全部食べてしまいそうで怖い、これは魔法か?」


魔法じゃないです。やめられない、とまらないのえびせんです。


「つい、お菓子に夢中になっていましたが、父上、母上、新しい年を無事に迎えられた事に感謝します。今年はユリと結婚したいと思います」


なんか新年の抱負から爆弾発言が。

これは先に私にプロポーズなんじゃないの?


国王陛下夫妻は満面の笑みで、

「素晴らしい報告をありがとう、これでユリ嬢にお義父様、お義母様と呼んでもらえるな」


い。。いや、だからプロポーズされてない!結婚は嫌じゃないけどされてない!


凄い勢いでアーノルドの方を見たら。


「昨日、塔に泊。。。グフ」


本日2回目のこれ。アーノルドの口を手で押さえた。


あーーもしかして、初めての相手=結婚だった?


「アーノルド、私も貴方のことが大好きですが、結婚するらなら、貴方の口からちゃんと伝えて欲しいな」と言うと。


「すまんなユリ嬢、愚息は社会性スキルが低くてな、アーノルド、気持ちは言葉で伝えないと女性を不安にしてしまうのだぞ」


まあ25年近く幽閉されてたら、社会性スキルは育たないな。


「頼まれていたコレも急いで作った。間に合って良かった」

と国王陛下が何かを出した。


それは素敵な箱に入った、紫と黒の石が入ったシルバーの腕輪だった。前にアーノルドが貸してくれた物と似ている。


それを手に取って、アーノルドは片膝をついて私の手を取って言った。


「ユリ、私の幸福の女神。貴方に出会ってから毎日が幸せで、ひと時も離れたくない。どうか私と結婚してください」


なんか口調も王子様風になってる。

すごく嬉しくて、泣きそうになりながら。

「。。。はい。。」なんとか言えた。


アーノルドも目をうるうるさせながら、腕輪をはめてくれた。


国王陛下夫妻に至っては2人とも大泣きしてる。


みんなが落ち着いた所でアーノルドがまたあのりんごのお酒を出して来た。昨日の事を思い出してつい顔が赤くなる。


「おーーポム・ドールのお酒か、キャロラインも好きだよな?」


「陛。。。」

「お義父って呼んでくれ」


話そうとしたら被せて来た!


「お義父様、このお酒って希少な物なんですか?」


「そうだな、金のりんごがなる木は少ないから、年に100本作れるかどうか」


100本のうちの3本がここにあるのか。


「好きならもっと取り寄せようか?」


「だ。。大丈夫です」


「ユリ、あと提案なんだけど。その叔父上の方の腕輪はユリのお母様のお墓に入れてあげてくれないか?父上もそれで良いですか?」とアーノルドが言った。


「ああ、エリックも喜ぶと思うぞ」


うちのお墓にこれは。。でも気持ちが嬉しい。


「今度、アーノルドと一緒にお母さんのお墓に行って報告したいな」


「そうだね、ユリのお父さんにもご挨拶しないと」


は!お父さんの事忘れてた。あけましておめでとうメールすらしてない。


「新年からめでたい話でとても嬉しいが、まずアーノルドがこの塔から出られないとな。国民にアーノルドを認めてもらう事か、ティーセットの魔女を見つけてユリの世界にずっといられるようにするか」


国王陛下改お義父様が何かを出した。


「これは私がティーセットを買った時に、魔女が入れてくれた袋だ。何か文字が書いてあるが、誰にも読めないんだ、何かの手がかりになるかもと思って持って来たんだが」


読める、私には読める。

アーノルドもはっとして。私の方を見た。


そこには。


“〇〇商店街 木下雑貨店”と書いてあった。


むっちゃ近所じゃん!!!




本当はアーノルドのプロポーズはアーノルドに誕生日の予定だった日ですが、アーノルドが待ちきれなかった様です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ