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なろうラジオ大賞2 • 3 • 4 • 5 • 6参加作品

変なカレンダー


来年のカレンダーを買いに行く。


最初に上半分に綺麗な風景の写真が一月毎に印刷されているカレンダーを手に取った。


でも、ある月のある日に大きな鎌を持った黒衣の男が印刷されていて、その日以降の日々にはドクロマークが印刷されている。


なんなんだ? と思いながら別な会社のカレンダーに目を向けた。


そのカレンダーは月毎に犬の写真が使われていたのだけど、此のカレンダーもおかしい?


さっきのカレンダーと同じある月のある日がある月の写真は、左半分は可愛い小型犬の写真で右半分は奇形だろうか? 地獄の番犬ケルベロスのような醜い3つの顔を持つ大型犬の写真が使われていて、その月以降の写真は肋骨が浮き出た痩せ細った犬だったり身体の半分以上が焼け焦げたりした犬たちの写真が使われている。


こんな写真のカレンダーは嫌だとその隣のカレンダーを手に取り中を見た。


そうしたら此のカレンダーもおかしな事になっている。


ある月のある日以降が真っ白で何も印刷されていない。


だから店の店員にもっとマトモなカレンダーは無いのかと声をかけた。


「変なマーク入りだったり白紙だったり変な犬の写真だったりで変なカレンダーしか無いんだけど、もっとマトモなカレンダーは置いてないの?」


そうしたらその店員さんだけで無く、私や店員さんの周りにいた他の客や店員が怪訝な顔をして私を見てくる。


そして声を掛けた店員さんが返事を返してきた。


「ある月のある日で此の世が終わるのに、なんでそれ以降のカレンダーが必要なんですか?」








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― 新着の感想 ―
世のなか、知らぬが仏。 ラスト。 上手に決まっています。
不穏だ! 不気味なカレンダーが続くかと思ったら最後ガーンと頭を殴られた感じ。 投げっぱなしのラストがまた効果的です。 まさか『カレンダー』でこんなお話が書けるとは。
預言者のお告げでわかったのかな?(*´ω`*)
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